201話 ページ1
《人工林と自然林の境目》
gr「A。マスク被ったか？｣
「はい、被りました」
2回目の遠征の時に使ったガスマスクの進化版。相変わらず周りの視線は痛いけれどしないと死ぬ。
zm「絶対離さんで」
「…ありがとうございます」
全員の安全確認をした後、慎重に1歩ずつ中に入っていく。私や、鬱さん、チーノさんとエーミールは飛ばされるリスクがあるので強力な魔法の紐を強いひとと結んでおいた。おかげで、入っても飛ばされることは無かった。
縄張りの中は、薄暗く先を見通すのが難しい。けれどかなり最初よりずいぶん明るくなった気がする。フォトンが弱ってる証拠かな
「……」
zm「…A、終わったらパーティーあるやん」
「？ありますね」
聖女様を祝うパーティー。国民総出でするらしいから大変そう
zm「…1曲踊ってや」
「…私、出ないと思うのですが」
zm「は？出るで？」
「え」
zm「当たり前やん。」
「踊れませんよ……」
zm「俺が何とかする」
あぁ、前が暗くなってきた気がする
───
フォトン
gr「相変わらず気味が悪いほど白いな」
光の限界をこした超物質のフォトンは己のピンチを察しているのか最後の戦いに相応しい程の輝きを見せつけていた。
聖女を、近くに下ろして離れる。
顔が真っ暗な彼女は、手を合わせて魔法を唱えだした。小声で聞こえないが、恐らく…Aに対する恨みを吐いているのだろう。
魔法が唱え終われば、華やかな魔法陣がフォトンの上に現れる。虹色の光の結晶がだんだん大きくなり、十分なサイズになれば
フォトンはたちまち吸い込まれるように、粒状に消えていった。ゴミのようにちりのように。
ものの10数分のあと、気を失った聖女の目の前には、白い井戸のようなものがひとつ置いてあるだけだった。
つまり、
gr「終わったな」
「……」
女の子は出てこなかった。フォトンじゃないんだろうか。
せめて、その子が幸せになってたらいいなと合掌して皆さんの後につく。聖女様は、コネシマさんが担いでショッピさんに渡そうとしていた。
すごく拒否していたけど
syp「目ェ覚めた時大変なんです！」
kn「ええやん！結婚せい！」
syp「いやや！」
「……」
？「……」
あれが、あの子がおまけ。
私の頬を撫で可愛いね、と笑ってくれた存在。
数年ぶりだ。そんなこと言われたの
…嬉しい。大好き
私の体は、光の粒子が1粒1粒おち雪のように溶け消えていく。
…あの子に会えてよかった
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あちき(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます！！ (12月29日 19時) (
レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 5章完結おめでとうございます！反応集も書いてくれてありがとうございます。とっても面白かったです!6章でも頑張って下さい!! (12月29日 16時) (レス) @page50 id: a88cfbd51d (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - かぜ。さん» えぇっ！ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月29日 10時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
かぜ。 - 初コメ失礼します！！物語が全部好きです！！こんなにハマった小説今までありませんでした！書き方から作り込まれた設定に世界観まで！とても好きです！！貴方様の小説とっても大好きなのでこれからも頑張ってください！！ (12月29日 10時) (レス) id: a4d5ca1fed (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ビー玉さん» え！ありがとうございます😳💗 (12月28日 8時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年12月20日 23時
