158話※かなり注意 ページ8
「グルッペンさ(gr「だまれ」
「!」
どうして、と尋ねる唇に生暖かい何かが触れた。それは湿っていてほんのり甘い匂いがする。逃げようにも後頭部が誰かによって抑えられてしまい右や左にすら動かせない。
その途端、何かが口内に侵入してきた。歯の城壁を無理やり破れば守られてきた城内を貪るように蹂躙していく。
あ、これ、チュー…
【あの人以来】だな
gr「……」
「ッはぁ……いきなりなんですか」
gr「まだうるさい口をたたけるんだな」
「ちょ、!」
───
「はぁ、ッ……ぁ…」
gr「…」
3回ほど無理やり口付ければ遂にうるさい口も色っぽい声しか発しなくなった。既に真っ赤の頬を撫でるだけで感じるらしく、こんな体でよく生きて行けたもんだな
gr「…」
逃げないように、距離を確かめるように無防備に投げ出された彼女の手のひらと俺のを重ね合わせる。ひるむ彼女をよそに獣の如く握りしめれば
「ちょ、ッ…」
gr「…怖いか?」
「…」
目を蕩けさせているAの口が、動く。…抵抗してないことが嬉しくもあり、こんな簡単にさせるという事実にとても、腹が立った。
「こわくない、ですけど…悲しいです」
gr「!…」
「ごめん、なさい。グルッペンさん、にそんなに辛い思いさせてた、って気づけばよかった、」
泣き出すA。…違う。そういう訳じゃない。
訂正しようとした瞬間目の前に刃物がつきさされた。
syp「…」
gr「なんだ、しょっぴくんか」
gr「…」
syp「触んな。変態」
syp「おじさん」
と言った瞬間、煙幕が広がる。
しょっぴ君はAをかかえておそらく出ていったのだろう。
空間が開ける頃には、俺しかのこっていなかった。
gr「…くそ」
まだ私、そんな老けてないからな
【Aの部屋】
syp「Aさん、大丈夫すか」
「ごめんなさい、…私、もう少しちゃんとしてたら…」
syp「ちがいますから」
syp「てか、好きでもない男に襲われたことを恐れてくださいよ…」
なんで、この人は自分のことをよそにやるんだ。自分のことも考えろや
syp「……Aさん、ペ神さん所に行きますよ」
「な、ぜ?」
syp「…知らない男に襲われてもいいなら、ほっときます」
「…」
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時