198話 ページ48
《3日目》
「……」
ちる「ねぇ、A」
「?おはようございます、聖女様」
あの1件以来あまり会話をしなかった聖女様。なぜ今いきなり、…という疑問は伏せ、どうしたのかを天気の話を交えながら尋ねる。
彼女は、そんな談笑はする気がないらしく目を鋭くさせ私の言葉をさえぎった。
ちる「なんで、ショッピくんを私から取ったの?」
「…取った?」
ちる「えぇ。なんで?協力するって言ったよね」
ちる「それなのに…嘘つき」
「…」
…協力する、と言った覚えは無いし何をどうして欲しいのか行動に注文を受けた覚えもない。だけど、目の前の聖女様は怒っている。私のせいで
「すみません、不快にさせてしまい」
「えっ、と…協力するしないの前に、私は貴方に何をすればよかったのでしょうか」
ちる「私とショッピくんを近づけるんだよ」
ちる「積極的に2人きりにさせたり、ショッピくんの好きなものを教えたり…」
ちる「何でしてくれないの?私、聖女だよ?」
「…」
聖女様は、かなりお怒りのようだ。…一つや二つ返したい言葉はあるが、今ゆっても意味が無い。ため息を鼻でゆっくり吐いたあと、
「そういうものは、私のような社畜に頼むんじゃなくて鬱さんとかが適任かと…すみません」
ちる「なんで!なんで協力してくれないの!」
「…」
私は、人間。
こないだのようなことをされた相手に協力したいと思えるほど出来た人じゃないし、協力の仕方も分からない。
あぁ、起きてきたじゃん。皆が
gr「どうしたんだ」
ちる「ねぇ!Aがいじわるするの…!」
「…」
gr「…」
顔を真っ赤にして指さすちると、困惑しながらも怒りは確実に募ってきているA。
…何があった?
「…大丈夫です。グルッペンさん。」
「女の子同士のお話なので、2人きりにさせてください」
聖女様も、そちらの方が都合がいいだろうしグルッペンさんの時間を無理に取らなくて済む。
数分後の朝ごはんにさよならをつげ、彼女に引かれるがまま人気のない場所にたった。
ちる「今からでもいいから協力して」
「…ショッピさんの、迷惑にならない範囲でやろうと思いますが…彼本人のご意向を無理やり変えるのはオススメしませんよ」
もうめんどくさいや。好きに結ばればいいさ
私がそういえば、ぎゅっと暖かくなる両手。見れば彼女が握っていた。
ちる「ぜっっったい、ショッピくんを取らないでね?嘘つきさん」
「…」
これって、報酬出ますかね
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時