193話 ページ43
《馬車》
syp「タバコ吸います」
kn「俺も吸お」
「…」
昼ごはんがおわり、同じ馬車に乗り込もうとすれば彼らが紐を引くように簡単に私を連れ去った。魔力耐久が出来たから魔法がかけられるって喜んでいたのはこれか。
諦めて窓にもたれかかっていると、目の前に来たのはショッピさんの手。反動で目を瞑ると瞼を撫でられる感覚がした。
syp「……」
kn「Aの過去ってどうなってん」
syp「あんたにはいいません」
kn「Aに聞いとる」
「普通ですよ。普通」
大して他の人と変わらないよきっと。うん
syp「…Aさん」
syp「引き続きの話でもしましょう」
「あぁ、このメンバーならそれがいいですね」
なんだ、そのために呼んだんだ。確かに引き続きの話にはもってこいのタイミングだ。
書類の存在を恋しく思いながら、彼らに私の仕事の引き続きの仕方を教える。
syp「総統にダメって言われたらどうするんですか」
「頑張ります」
syp「どんな感じで?」
「彼は優しいから、私が苦しんでるみたいなきといったら喜んでうん、っていってくれます」
syp「…」
社畜のAさんは、相変わらず冷淡であり効率厨だ。総統を落とすためには、己のプライドも捨てれる。…さすがやな
kn「実践してくれや」
「わかりました」
Aさんは、コネシマの隣に座りなおした。そして瞬きをして残念そうな顔に変化。わざとらしいため息を吐いたあと
「コネシマさん。タバコの経費を少しだけ下げてもいいですか?」
kn「あかん」
「タバコは、娯楽品なので無くても人は死にません。政治にも軍事にも関係ないことなのでご自身のお金で買うのが妥当です」
kn「気分が上がらん」
syp「…」
おや?と思ったその時Aさんは1歩足を下げた。
「わかりました。こちらで給料をさげて対応します」
kn「は!給料減らすんか?!」
「勿論、私のをですよ。」
「まぁ、…そもそも殆ど費用に当てているので減らせるのは電気代とか、水道代くらいですが」
kn「…え、マジなんそれ」
「え?はい」
kn「…わかった。少しなら減らしてええから。給料あげとけ」
「ありがとうございます」
「こんな感じです」
syp「…」
kn「…」
それは、Aだから出来るだろ。というツッコミを抱きながら1つ疑問が生じた。ありえないが、Aなら有り得ること。
kn「ほんまにお前の給料って経費にあててるん?」
「?はい」
ダメだこりゃ
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時