192話 ページ42
ht「ご飯食べるよ。はやくおいで」
「…はたらいてないのに、たべていいんですか。」
ht「当たり前でしょ。Aに死なれたら困るんだけど」
「でも、はたらいてない。なにもしてないです」
ht「なら、食べた後に何かして。…」
もしかして、まだ夢の中にいるのだろうか?
…上手く行けばAの過去について知れるかもしれない。
起こすという名目で、Aに質問をなげかける。
ht「他の人も働いないと食べちゃダメってなってんの?」
「ちがいますよ、ほかのひとはいいんです。ほかのひとは」
ht「なら、なんでAだけ?」
「…わたしは、そういううんめいだからです」
「…ひとのためにしないと、いきちゃだめなんです」
ht「…A、それは違うよ。」
ht「…自分を大事にできる人が、余力で他の人のために動くんだ」
ht「それに、ボロボロのAに助けられてもみんな困るよ」
「……」
「そうですか…、そうですね」
ht「行こっか。」
「はい。」
ht「…」
目が覚めたA。記憶はあるらしく先程の会話の最後には残念そうな顔を浮かべていた。納得はしてないんだろう。
でもダメだ。
もしそれで俺が助けられても
Aに感謝なんかできない
───
zm「A!うまいやろこれ」
「はい、美味しいです」
今日は、カレーとフォカッチャというものらしい。ナンではないが似ているし、カレーがイタリアン風味になって新しい美味しさがある。
zm「A、ほらあーん」
「ひとりで食べれますよ」
距離を縮めすぎないように、遠慮すると途端に暗くなる彼の瞳。そのまま言葉を発さずに、睨み続けていて…根負けして口を開ければ
思ったより大きいフォカッチャが口を襲ってきた。
「んッ!」
zm「俺に冷たくした罰やで」
zm「距離とろーとかしたら許さへんからな」
「…」
気づいてないと思っていたが彼は私より繊細だった。バレていたらしい。残念
810人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時