191話 ページ41
?「聖女様だ!!」
?「今日もお美しぃ!」
?「素敵だ!!」
ちる「ふふ、みんな褒めすぎだよ〜」
?「あの人が、おまけの?」
?「なんか凄く不安そうじゃない?!」
?「なんか、聖女様と違って地味だな…」
「……」
私悪くないもん。
聖女様の隣で、拾われたおまけ。として見世物にあっている。ホントはここから飛び降りてしまいたいけど、目の前のオスマンがニコリ。
でも、これで最後の遠征なんだな。
頭ではわかっているが、あまり実感はない。また、次もありそうな気がする。
…いや、遠征が終わったらあのプロジェクトを完成させて私の役目を終えるんだ。
os「……」
Aは、相変わらず仕事のことしか考えへん。もう少し自分がどうしたいか、も考えていいと思うけど
───
《人工林》
「この羽織、脱いでもいいですか」
os「ええよー」
「ありがとうございます」
細い糸で編み込まれた気分を重くするそれを脱げば少しだけ楽になった。
聖女様は、疲れていたのか眠っておられるし…。
os「実質、2人きりやね」
「聖女様がいます」
os「寝とるやん」
「いるにはいます」
os「(A。遠征終わったら旅行いこ」
「…仕事が、残っているので」
先程まで心を読んでいましたよね
心の中で思えば音程の揃わない口笛をされた。ため息をお返ししてもう一度断ると、彼の眉が下がる。
os「どーせ、君はすぐにでも帰るんやろ?」
os「なら、1晩ぐらい楽しい思いさせてや」
「私は、すぐにかえると、は…」
os「ん?違ってくれるん?」
「……」
うんとも違う。ともいえなかった。
帰りたくない。その気持ちの裏腹「仕事がないなら帰らなきゃ」使命感も十分ある。
…こういう時ぐらい、心見透かしてよ
os「……」
残念やね。A。そういうのは自分で決めないとあかんねん。自分のことなんやから
行き詰まったAの頭を数回撫でては、俺も人眠りにつく。
1人で考える時間も必要やしね
───
《昼》
ht「3人とも、ご飯……」
ht「…寝てるし」
珍しく3人とも降りてこないから、見に来たらこの様。オスマンまでもガチで寝てる。そんなに疲れた?
ht「3人とも、起きて、ほら」
全員の肩をゆさぶれば、時間差はあったが目をぱやぱやさせて起き出す。一番最初にオスマンが伸びをして馬車からおり、2番目に聖女。そして意外にもAが起きるのにぐずった。
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時