188話※注意 ページ38
※ 痛いです
「ふぅ、……」
「……?」
お風呂からあがると、光のない部屋の隅から質量を感じた。髪を拭きながら部屋の電気を入れると、…蹲ってるゾムさんがいて。
「?! 大丈夫ですか、!」
タオルを放り投げて、手を伸ばした時
眠っているはずの腕が有り得ないほど強く体を握りしめる。
「…?」
zm「…A、俺のこと好きやろ?」
「へ」
思ってもみなかった質問に体が硬直する。何故こうなった。
「…恋愛的な好きはもちあzm「好きやろ」
zm「好きって言ってや」
zm「たのむ」
zm「おまえしかおらんねん」
zm「はやく、すきっていえ」
zm「おれのおんなって。おれのもんって」
zm「捨てんといてや…」
「…」
すてないで
何時ぞやの記憶が脳裏によぎった気がした。
今のゾムさんは、辛そう。何か出来ることしないと
「私にゾムさんのものになって欲しい…てことですか?」
zm「は?もう、ものやろ?」
「…何か、貴方の気持ちを落ち着かせる方法はありませんか」
zm「知らん。Aが考えてや」
「…」
彼は私を所有物にしたいらしい。それは構わないんだけど…何か変だ。彼の様子はそれだけじゃない気がする
「…すみません、失礼します」
彼の長い爪が這う手を取り、己の手の甲に添える。爪を皮膚におしつけて引くと…血はでないがそれこそマーキング、には相応しい赤紫の線ができた。
「…これじゃ、マーキングになりませんか」
zm「……」
zm「たらへん」
「へ、」
彼の顔は、暗くなかった。寧ろ驚いていて。正気に戻ったと安心した瞬間、押し倒され今度は爪ではなく歯が手の甲にめり込んだ。
比にならないほど痛くて顔をしかめる。歯型がついたのか離した瞬間また別の皮膚にめり込み。
気づけば、首や、手、足首にやたらと輪状のそれ
血も出ているのがあるから、…危ないんじゃ
zm「…A、お前は俺のもんやで」
zm「俺がいっしょー守ったるねん」
「ぞむ、さ」
「!」
黒いモヤが、彼の周りに溢れていた。見たことがある。…フォトン
久しぶりに、死より恐ろしい恐怖が目の前に歩いてきた。それは、時間をかけて頬を撫でてたあとニヤリと笑い、黒い息を吹きかける。
「あッ、」
ふらりとした目眩。でも、魔力良い特有の倦怠感はない。
…
魔法にかかった、
理解する頃には、自分の頭以外【誰かに操られているような気分】で動けなくなっていた。
sha「何してんねん」
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時