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183話 ページ35

《翌朝》

《食堂》

syp「……」

ちる「ショッピくん!おはよっ!」
syp「…おはようございます」
ちる「何食べてるの…え!なにそれ!」
syp「胡瓜」
ちる「ぱ、んとかは?」
syp「いや、あんま朝腹減らないんで」
ちる「ええーー!あ!作るよ!まってて!」
syp「あの」

syp「……」

そういや、大先生に胡瓜丸かじりはカッパみたいって言われたな。
聖女は、厨房で何かを作り始めた。恐らく無自覚の食害が行われるだろう。そうなる前に、早く退散…

syp「…」
いや、ちょっとばかし聞きたいことあるわ。すまんな、俺の胃。耐えてくれ



syp「…ごちそー様でした、」

案の定カロリー爆弾なプレートをなんとかたいあげる。感想を待ってるであろうお姫様に手を伸ばして。

ちる「え、」

ショッピくんが、手を伸ばした。その手は、私の瞼に触れ撫でる。

なんで、?

ちる「ショッピ、くん…?」
syp「……」

1週間記憶がなかった理由。こういうことだったのか。あの指輪はそういうことか。

溢れんばかりの怒りを隠しながら席を立つ。
食べ終わった皿ですら触れないでほしいから、自分で厨房に持っていく。

その姿に戸惑ったいるのか「大丈夫だよ、」だなんてほざいとる

syp「じゃ。」
ちる「あ、あの、!…また。作ってもいい、?」

syp「…」

俺、まえ告白断ったよな?完璧ちゃうけど、くっそ嫌な顔したよな?タフすぎるだろ

syp「すんません、朝はほんまに腹減らないんで」
syp「他の…ゾムさんとかに作ってください」

食堂の扉を閉めたあと、急いで彼女の部屋に向かう。
たとえ、本心じゃないにしろ覚えてないにしろ
彼女を傷つけたことには変わり無かった。

そして、

syp「…」

《私だって、人に認められるのに必死なんです》

これがホンマなのかを確かめたい。初めて見たAさんの本音。これを、このまま消すのは勿体ない



《Aの部屋》


syp「Aさん、はいりま……す」
syp「…寝てるん、すか」

机に突っ伏していたAさん。この人は寝たフリできるほど器用じゃないからきっとホンモノだろう。

syp「…謝りたかったんすけど」

しゃがみこんで、顔を見ようとしても鉄壁の腕が邪魔して見えへん。諦めてたち頭に触れる。

柔らかい髪の毛が、俺の手に絡む。離さない、と言いたげに。

syp「……」

彼女の左耳に口をちかづける。息のような声をかけた


syp「…」


《好きです》

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作品ジャンル:恋愛
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭‎ (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇‍♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年11月4日 10時

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