たとえ聖女じゃなくても4【d!】

181話 ページ31

《訓練所》

「どこ、いるんだろう。」

コネシマさんに、仕事で深い関わりをもつのは初めてだった。
それ故に、彼が普段どこで何をしているのか分からない。
全ての部屋を見てみたが彼はいなくて、最後に残った外庭の向こう側のこの施設のみだった。

今まで入ってこなかったけど…なんだろ、ここ

？「ぐはっ！、もう無理！」
「！」

突然、扉が開いたと思ったら目の前から大柄の男性が現れた。彼と目があい動かない体。

？「あ、貴方は…！聖女のおまけの！」
？「助けてください！俺！このままだと死んじゃうれ」
「ちょ、え、！」

服の袖を掴まれた瞬間、子供のように泣きじゃくる兵士？さん。追いかけてきたのか数秒後には不機嫌なコネシマさんと目が合った。あと、この人鎧つけて私にしがみついてるから重い。

kn「A！、なんでおんねん！」
kn「おい、てか離れろ。一般兵」
？「無理です！もう無理です！」
？「あんな訓練してたらしにます！」
kn「死ぬくらいの力しかなかったんやろ」
「…」

kn「A。すまんな。」

魔法で体が動けなくなった一般兵さん。大変そう。
kn「それ、引き継ぎの書類やろ」
kn「夜そっちにショッピくんつれて行くわ」
kn「あと、こっちはこんな奴ばっかやから来るな」
「わかりました、」

逃げるように、去ろうとした瞬間彼の、言葉が妙に響いた

？「来たくせに、助けてくれないのか…【期待してたのに】」
「！、ｯ」

体が、比にならないほど酷く固まった。心拍数は上がるのに熱はどんどん奪われていく。自分、今ちゃんと呼吸出来ているだろうか。ちゃんと、足動かせれてる？

kn「失せろ」
？「？！」

一般兵を無理やり施設の中にぶち込み、可能な限り狭い空間に押し込めた。なぐるように無理やり、何処かに

それが倉庫の中でも、武器庫の中でも人の中でもなんでもいい。投げ込んだあとは扉を閉め

動揺しているAの肩を揺すった。あ、これ思考までどっかいってんな

kn「A。戻ってこい」
「…あぁ、コネシマさん。」
「もう大丈夫ですよ。ご迷惑おかけしました」
「引き継ぎ、は夜でしたね。」
「わかりました、失礼しkn「大丈夫ちゃうやろ」
「…」

kn「俺おるやん」
「…だいじょ」
「…」

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