175話 ページ25
syp「チーノ、いる?それ」
ci「要らへんわ。なんでお前のヤツを」
syp「金ないんやったら」
ci「そこまでちゃう」
談笑に切り替わり、いつしか指輪は俺も懐に戻っていた。魔法なら今度エミさんにでも調べてもらおう。結婚指輪をみてあいつ、倒れそうやけど
《夜》
《Aの部屋》
「……」
昨日まで1人なのが当たり前の日々が続いていたのに、今日の数時間誰かといただけでこんなにも寂寥と孤独を味あうとは思わなかった。地球にいたころはずっと独りだったのに
「…」
お風呂も入り終わり、ベットに腰かける。いつもの様に柔らかいそれは私の体を包み込み睡眠を催促してくれる。が、何故か今日はそれがなく上手く眠れない。
ut「Aー、今夜1人?」
「…鬱さん。1人ですよ」
ut「おおっ。俺もやねん」
ut「よかったら、眠るまで他愛のない会話でもせんか?」
ut「今日は、寝れへんくて」
「…わかりました」
ちょうど良かった、は伏せて。彼がベットの向かい側に座るのを見つめる。彼も同じく寝れない人なのだろう
ut「てか、何してたん?」
「ここでぼーとしてました」
ut「ふーん、いつもは寝れるん?」
「はい、横になったらすぐ寝れます」
ut「流石、社畜やな」
なんて本当に他愛のない会話をしていたら段々と眠気が襲ってきた。でも、楽しいからまだ寝たくない。葛藤していると、気づいたのか
ut「眠たそうやん」
「…でも、」
ut「Aちゃんが、望んでくれるなら明日もくるわ」
ut「ほーら、よこになり?」
「…はい」
彼と一緒に横になると、先程よりも距離が近い。これもこれでアリ?
ut「…」
Aは、蕩けた瞳で俺を見つめる。そんな顔したら雄になるわ。
胸元に引きつけるように抱きしめると…珍しく彼女の手が俺の背中まで伸びてきた。子供のように抱きしめるA。普通の女やったらここでスイッチ入れたけど…Aには我慢しないとな。
ut「おやすみ」
額をリップ音で撫でると、彼女はすぐ夢の世界に入っていった。可愛らしいさでついまた撫でる。
ut「でも、色んな男にそんな目してるんかな」
それは、それで腹が立つな。
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時