172話 ページ22
「……ん、?」
gr「お、起きたか」
ni「ついに?」
os「だいぶ寝ためぅー」
目を覚ますと、グルッペンさんの胸の中にいた。暖かい体温が心地よい。冴えない頭でこの状況を整理していく。、と
「ッ、あの…仕事できなくてご、」
os「A、…あいつらが変になったのは新手の魔法やねん」
「ま、ほう?」
os「せや」
os「俺らにも気付かないほどの強い魔法がかかっててな。」
os「もう俺らが退治したから安心して?」
os「その代わりに、彼奴らには1週間くらいの記憶があらへん」
os「やけどアイツらの本心ちゃうから」
「…わか、りました」
なら、私、まだ使っていただけるのだろうか。おしごとをさせてくれるのだろうか。
苦い不安が渦巻いて言葉がでてこない。それを読んだ彼はニコリと笑って私の頭に手を置いて
os「仮にあいつら全員お前を捨てたところで俺はAを一緒こき使うから安心してめゥ」
「…ありがとうございます、」
彼が、神様のようにみえてくる。信仰していた人達はこんな幸福感に包まれていたのだろう。
ni「…」
こき使うが褒め言葉なんやなぁ。
gr「という訳や。それよりA腹減ってるだろ」
gr「巷で話題のスコーンがある。食堂で食おう」
「…わかりました。ですが、食堂にいったら」
gr「いないから安心しろ」
「…」
《廊下》
「…あ、」
tn「なぁ!グルさん!」
gr「ん、何だトン氏」
息を荒らげるトン氏は、俺を探していたらしい。肩を上下に動かしながら必死に今彼に起こった【1週間分の記憶が無い】ことについて何か知らないか、とマシンガンのように投げてくる。
それを唖然とみているAに気づき大丈夫か?!とつかみかかるように叫ぶ
tn「Aは、消されてへんか?1週間ぶん」
tn「昨日何したか覚えとるか?!」
「お、ぼ、…え、てます…」
tn「グルさん、ほんまなにgr「幹部対象の魔法がかかっていた。今は取り外したぞ」
tn「誰が…ッ、フォトンか!」
gr「ない記憶では、犯人探しもできひんからな」
tn「?!てか、おまっ痩せた?!」
tn「1週間の間に何があったん!」
Aの肩を振りまくるトントン。振り回された肩の主は、…目を見開いて固まっていた。
tn「A、?…」
「…仕事、ください」
tn「お、おぅ?当たり前やん。いつもやっとるし」
tn「何かあったん?責められた?」
「……」
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時