171話 ページ21
ちる「聖女って言われたんだもの…期待していいじゃん」
ちる「だってAちゃんより可愛い、努力したんだよ」
ちる「なのに、何もしてないAちゃんが愛されるって…おかしいじゃん」
os「んではやくしてや」
ちる「今話してんじゃん!」
ni「早くしろ。」
ちる「っ?!」
瞬間体が岩のように固まり身動きがとれなくなった。彼の呪いだ…。
ちる「わかったよ!解除するから!お願い!」
os「…やってさ、兄さん」
ni「…」
ちる「…ほんと、に、愛されたかった、だけなのに」
途端に解除の魔法だけ使える感覚にまた涙が流れる。何で上手くいかないのかなぁ
覚えた魔法を唱えて、指で魔法陣を書いたら…自分と彼らを繋げていた透明な鎖が消えた。あぁ、…
os「約束通り記憶は消すめぅ。彼らの分は」
ちる「わ、たしは?」
os「消さない。俺らもAも」
os「一生その罪悪感と悔しさに苛まれてな」
【ちるの部屋】
ちる「……」
目を覚ますと、彼らはいなかった。温もりはあるから魔法が解けて帰ったのだろう。…またかけ…いや、今度こそ彼らにバレる。…私の失敗か…
ちる「ずるい、…ほんとにずるい」
心の器にどんどん黒い液体が募っていく。嫌になるほど零れそうなほど落ちていく。その度に魔力だけ強くなっていく。
ずるい
ずるい
【グルッペんの部屋】
「……ん、」
gr「…A、起きたか。」
ni「…」
os「おはよーめぅ」
「…あの、すみません。勝手にベット使ってしまって。どきます」
gr「もう少し休んでろ」
サイドの椅子に座っていると、Aが起きた。戻ってきた彼らもその姿に安堵している。恐らく俺より安全なふたりが来たからAもあん
「…」
gr「?!」
しんと思った瞬間Aの頭は俺の胸元だった。離さないとつよく俺をだきしめる。固まっているとふたりがニヤニヤして
ni「良かったやん。仲直り」
os「和解のほうがただしいんちゃう」
gr「…A」
「…しごと、くださ、い…」
os「…寝てるのに、仕事くださいって言うんか」
心を読む限りAは寝てるのに、寝言がそれって…こらえきれず笑いが水滴のように零れていく。
ni「起きたら、ご飯作ってやろう」
os「せやな。紅茶いれてあげるめぅ!」
gr「だな。」
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ナッツ(プロフ) - 忙しい年末年始にこんなにも素晴らしい物語を描いてくださらありがとうございます。これからも完結までゆっくり待ってますので頑張ってください!応援してます (12月20日 18時) (レス) @page50 id: 1ac31f139c (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ティノさん» ありがとうございます😭 (12月20日 18時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
ティノ(プロフ) - 引き続き、というより引き継ぎ、の方がニュアンス的に合うような…?違っていたら申し訳ない🙇♀️ (12月20日 15時) (レス) @page45 id: e0db77bac3 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 作者も続きが読みたいです。(切実) (12月19日 7時) (レス) @page40 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
はるぴ(プロフ) - 文章や内容がとっても読みやすいので毎日楽しみに更新を待ってます!主様も、自分のペースでゆるりと更新してくれたら嬉しいです! ! (12月7日 23時) (レス) id: babdf0ee1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月4日 10時