たとえ聖女じゃなくても4【d!】

168話 ページ18

【Aの部屋前】

os「なんでおんねん」
sha『お前らが来るから』

本物の短剣を持ったシャオロンは、Aの部屋の前にて立っていた。不人気と言えど近距離戦では力は及ばない。今この状況で手を出されたら流石に無傷では行かないだろう。魔法無しでは、こいつの方が強いし

os「中のAと話したいねん。どいて」
sha『あ”？あんな、付属品と喋りたいとかオスマンも堕ちたなぁ』
sha『恋は盲目言うけど、ホンマなんやなぁ』

それは、どっちのセリフや。と心の中でツッコミする

os「…」

洗脳状態は心を読めばわかる。今のシャオロンは何も考えていない。ほぼ寝ていると同意義な状態。それが洗脳されている証拠。

os「俺が堕ちたんじゃなくて、お前らが肩車されてるだけなんちゃう？」
sha『あ？…しにたいん？』
os「消費税ごときが、俺に叶うとでも」

案の定、シャオロンは食ってかかってきた。数センチ先から投げられるナイフを魔法で交わしながらなるべく広い場所に誘導していく。

俺の力で洗脳が解けるか試したいねん付き合え


【Aの部屋】

「……お腹、空いた」

仕事がなくなってはや3日が立つ。彼らからこの部屋から出るなと言われて2日目。

ご飯は、シャオロンさん達からたまに貰うパン。…お腹はすくのに何故かそれは食べられなくて水で凌ぐ生活。疲れてきた。

「…仕事、ください」

私、仕事しないと生きちゃダメなんだよ。
なのに、出来てない。もう、死ぬべきたんじゃないの


ふらりと、立ち上がってまっすぐ扉に向かう。先程からシャオロンさんの声が聞こえないから今のうちだろう。足の動かし方を忘れた歩き方は滑稽で中々進まなかった。

静かにドアを閉めたあと、【1番上】の彼に会いに行く。彼までいらないと言われたら


消えよう

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