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150話 ページ50

数分、数時間待っても彼らは帰ってこなかった。
のしかかる不安と焦りに2人共境界の前で彷徨いていると、白い彼は1つ話を出す

ht「A、俺あっちに行ってくる」
「…わかりました」
ht「Aは、絶対来るなよ」
「…はい」

言った途端彼は、魔法使いのように飛んで其方に向かった。…私も行きたいけどもちろんダメだろうな

何があったんだろう、

ちゃんと生きてるよね

「…」




「…はやく、帰ってこないかな」

兵士さんのひとりも帰ってこない。…あれから何分また経ったのだろうか。不安に苛まれてきた心を鎮める方法なんてなくてただただ怖い、が並んでくる

皆怪我してないよね、大丈夫かな
はやく、大丈夫かな

「…」

こんな気持ち地球の頃はあまり感じる余裕もなかったな。自分のことで仕事のことでいっぱいだったかも

その時、境界線の向こう側に光が見えた。ま白い光は境界ギリギリまで近づき、手を差し伸べてくる。
「でも、行っちゃいけないから」

反抗するが白い光はそれでも手をさし伸ばす。5本指を台形の手のひらをこちらにむけてくる。まるで【女の子】のようだ。

「…ダメだって、それよりコネシマさん達をたすけてよ」
「お」
「ぉ」
「…」


白い光を見つめた瞬間、足が切り離されたように力が入らなくなった。それに気づいた瞬間には頭すら私のものじゃなくなった気がして

ふらりと目眩を感じたあと自分が倒れた音を最後に意識が無くなった。




白い光は、眠った彼女を無理やり境界線の中に踏み込ませる。その瞬間強い魔力酔いを起こしてしまったA。それに構わず光は、ぐんぐんと中央に連れていく。


境界線のすぐそこで、ボロボロに砕けてしまった赤い紐状の何かがあったと後に兵士からの報告で上がった。



───


tn「エミさんでもダメか、」
em「すみ、ません…」


目の前の黒と白の光の交差に立ちすくむ俺ら。
コネシマ、シャオロンの体力も有限であり再び俺らが戻って体制を整えて来るまで待てるかは分からない。

なのに、なんで

tn「俺らの魔力をすべて弾き飛ばすんや、!」


今までになかった症例。たしかに、魔力があるものを弾き飛ばすことはあった。しかし、エーミール、鬱ほどの弱い魔力では起こさなかったはずだ。

なぜ、魔力の一切を受け付けないんだ。

tn「…、フォトンめ」

霧となった2人につつまれているフォトンは嘲笑うかのように光り、そして

俺らの後ろに新たな闇を灯した。

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作品ジャンル:恋愛
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます!なるべく其方に向けたいですねー…(   ᷇ᵕ ᷆  ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます!そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…!気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)!!! (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年10月22日 9時

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