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142話 ページ42

【Aの部屋】

「…」

傷は治ってるから、部屋には戻って良い。と開放された。…兵士さん等の手当でペ神さんは忙しいのだろう。…何か手伝えるものがあればいいのに

zm「A、」
「…ゾムさん」

ベットで寝転んでいるとき、私の足の先に彼が立っていた。いきなり過ぎて固まったのにいつもの反応はない。なんで?

zm「…」
「え、ちょっ、」

真正面から倒れるゾムさんを止める間もなく、成人男性1人分の体重が身体中にのしかかる。…さすがに軽くは無いから窒息しそうだな、と呻いていると誰かのすすり泣く声が聞こえた。

「へ」
zm「…死ぬかと、思ったやん」
「…」

赤子のように私から離れない彼のだろう。その冷たい涙はしばらくやまなかった。

zm「…A、もうどこにもいくな」
zm「俺の所におって」
「…次の遠征も、一応出る予定なのですみまzm「Aがおらんのは嫌や」
zm「Aがいないのは、無理や」

zm「それでもAが、俺らから離れたい言うんやったら…悪いけど足貰うわ」

「へ、」

聞きなれない単語の羅列。その3秒ほどたって言っていることがやっとわかった。熱がなくなっていく顔、首を振りたくてもあまりの衝撃に動くことも出来なかった

zm「足が無くなれば、ずっと俺のそばにいてくれるよな」
zm「なんならその目も…食ってしまえばAは書類に溺れないよな…」

「…足も、目も必要です」
zm「なんで?A死ぬよりマシやろ」
zm「それとも俺が殺した方がいいんか」

「いッ、」

彼の大きな手が私の首に巻きついた。やばい、どうしよう
まだ、やり残した書類がある。引き続きのひの字もないんだからせめてそれを終わらせてからしにたい。

zm「A、今、何考えてんの?」
「…し、…」

違う。この状況で仕事って言ったら確実に殺される。…どうしようどうしよう

いつも眠っている頭のどこかを殴り起こして彼に魔法をかけてみる。

「ゾムさんの、ことです」
zm「…は?」
「…私、そんなに貴方を困らせてたんだなって」
zm「…せや。Aのせいや」

力が少し弱まった。このまま

「…私、ゾムさんと離れたいなんて一言も言ってませんよ」
zm「…やけど、お前、すぐ死のうとするやん」
「仕事のせいです。…でも、」
「貴方と離れたいからじゃないですから」
zm「…ほんま?」
「本当ですよ」

「ほら、おいで?」
zm「…」

子供のように私の胸の中に沈むゾムさん
あともう少し

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作品ジャンル:恋愛
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます!なるべく其方に向けたいですねー…(   ᷇ᵕ ᷆  ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます!そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…!気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)!!! (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年10月22日 9時

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