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139話 ページ39

sn「A、ご飯作ってきた。くう、……」
sn「…A、?」

白いカーテンをまくればもぬけの殻だった。丁寧に畳まれた熱を感じない布団。あいつ、俺が出ていった瞬間に行ったんだな。

sn「…探す」

サイドテーブルにお粥を置いたあと、力のない腕を無理やり奮った。

なんで病人がそんなに動けるんだ。直前までずっと出血を止める代わりに酷い魔力酔いを起こしていたAが何故そんなに動くの。なんで

sn「…まさか、」

仕事しに行ったんじゃないよな


【トントンの部屋】

tn「…」

Aは、大丈夫だろうか。…魔力は血に溶ける。そんなの当たり前すぎて忘れていた事実。結構、聖女の生理とAの鼻血は致命傷となり2人の命を削った。…2人とも元は地球人なんや。俺らの常識なんて通じないところもあるって分かってたのに、

コンコン

tn「…はい」

どうせグルッペンとかやろ、

と思った矢先静かに開いた先には、顔を真っ青にしたAだった。いつもよりさらに酷く腰を丸めて目も泳いでいる様子は普通じゃない。

そもそも、あれだけ怪我していた魔力のない人間がたっていられるわけ…

「ごめんなさい、トントンさん」

tn「え、」

Aは、震える口を開けたかと思えば辛そうな顔をして俺に謝りだした。

「ごめんなさい。今回は私のミスです。」
「どうか処罰してください」
tn「A、落ち着け」


tn「A!」
「ッ、……」

Aは、怒鳴り声を聞いたあと震えながらも止まった。要点としては「罪をおかした自分に罰を与えてください」か。聖女と対応が全然違う。Aは逃げないんやな。

tn「今回は、お前のせいじゃない」
tn「俺らの不注意やったし、…」
「違います」
「私が、もう少し判断が出来たらよかった」
「…聖女様の体調を報告しとけばよかった」
「あの時むりにでも止めたら良かった」
「…そしたら、誰も傷つかなかったかもしれないのに、」

tn「…A、お前のせいじゃない」
tn「やから全部の罪を自分に追わせようとすんな」

「トントンさん、私は何をしたら良いですか」
「どんな罰を受けたらいいですか。」
「何をしたら、彼らは助かりますか」
「トントンさん」

tn「…」

苦い唾が口内を駆け巡った。手先には熱がこもり始めぐつぐつも煮えたぎってくる

うるさい

うるさい

どいつもこいつもうるさい

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作品ジャンル:恋愛
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます!なるべく其方に向けたいですねー…(   ᷇ᵕ ᷆  ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます!そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…!気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)!!! (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年10月22日 9時

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