137話 ページ37
D拠点に戻った、兵士と幹部は残りの魔力を残さず集めて3日間かかる移動距離を1時間までに抑えることに成功した。その代わり、ただいなる疲労のゆえ兵士はおろか幹部と2日程の休養は余儀なくされてしまう。
Aが目覚めたのは、城に戻って約1日が過ぎそうな頃だった
【医務室】
「……ん、」
真白い羽毛の細い質感が私を包んでいた。暖かい室温は私に寒さを忘れさせ、ほのかに香るシトラスが随分心地が良い。ここ、どこだろう
「ｯ、…いっ、た」
雪をふむような音を立てながら頭をあげると唐突に鳴り響いた頭痛。針でさされる様で心地良さが一気に吹き飛んだ。
「…あれ、ペ神さん」
足の上の質量に目をやると、頭を突っ伏しているペ神さんがおられた。いつもの白衣や顔の布はどうしたのだろうか。それに寒そう。
sn「…、A、…？」
「…おはようございます、」
「！…」
sn「！…、おは、おはよう…よかっ、た…」
彼と目があい話でもしようと声をかけた瞬間、視界に彼が入らなくなった。その代わりに私の体は彼の腕で縛られてしまう。どうしたの？
「ぺしん、さん」
sn「A、よかった…ほんま死んだんかと、…ほんまほんま…」
sn「よかっだ…」
痛い、何が
あったの
「ｯ、！！」
口の中から砂が溢れ出す。苦いそれらは確実に喉を絞め殺しにきていた。直前の記憶は止まることを知らず流れ出してきている。
ちが、あの、ちが
「ペ神さん、！こねしまさん、は？シャオロンさんは、？」
彼を無理やり離して目を見て聞いた。答えが欲しかった。笑って欲しかった。なのに、彼は苦い表情をしたままそっぽを向いて
sn「…フォトンの所のまま」
sn「でも、A。聞いてや」
sn「すぐ、俺らはとりにいく。あいつらを連れ返しに行くから」
sn「A、大丈夫、俺らが…ちゃんと…」
sn「…」
「…、」
彼らは、置いてかれたって言うんだろうか。私たちを庇ったせいで彼らは今も苦しいん出るんだろうか。なんで、なんで、なんで
sn「ｯ…A、」
顔を上げるとAは涙を流していた。いつもの社畜から考えられないほど大きな涙をひとつ、ふたつシーツに落としていく。抱きしめると、珍しく抱き返してくれて、彼女の体温が伝わってくる。
sn「…お前のせいじゃない」
誰のせいでも、ないねん
【会議室】
gr「約２日後に俺らは行く。」
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (
レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます！なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます！そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…！気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)！！！ (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年10月22日 9時
