133話 ページ33
kn「まぁ、ええわ」
kn「とりあえずAは誰からも離れんなよ」
「わかりました」
息のしずらいタスクを動かしながら、定位置に戻りに行ったコネシマさんの後をついていった。
はずだった。
───
「…なるほど。」
自然林、フォトンの縄張りに入った瞬間こないだと同じ目眩に襲われまた1人になってしまった。魔力酔いしないだけマシだと思えばいいか。
「……」
シラフで辺りを見渡す。霧でかすんでいるが、どうやらここで抜け出せなかった人達の…モノと化した姿が、転がっていたらしい。
今更、恐怖が湧き上がってくる。
でも歩かなきゃ
「…はぁ、」
かれこれ何分歩いたのだろうか。久しぶり足が疲れるまで歩いた気がする。汗を拭いながら【高まる血圧】に項垂れていると、声が聞こえた。
あとから聞いた話だが、フォトンは縄張り内の敵を自由に動かせるらしい。
───
「！！、」
木の向こうが光っていた。レモン色のそれに無意識に希望を持ち、フラフラな足取りでしがみつく様に進んだ。
何歩、何メートル歩いたのだろう。酔う以前に疲労で頭が回らなくなってきた。どれだけ歩いても光との距離は変化せず、寧ろ光が小さくなってきた。これもしかして既に魔力酔いしてるのかな。大丈夫かな
───
ちる「え、みんなー、！どこ！」
ちる「いっｯ…」
腹痛がいつもよりひどい！どうしてこうなったの！私魔力あるはずなのに縄張りに入った瞬間グルッペン達とはぐれちゃった！気づいたら…フォトンの目の前にいるし！死んじゃうよ！
ちる「だすけで、！…」
ちる「ｯ！きゃ」
間を開けた瞬間目の前に白い棘が散らばってきた。それらが私の顔を目掛けて軌道に乗る。痛覚が走る前に意識が暗転してしまった。
だれか、助けてよ、
ちる「…、あれ、」
遠くから見える紫色のジャケット
…ショッピ。くん？
「、！…聖女様、？！」
木の影で眠っているつもりだったが、目を開けると…残酷に開けた空間だった。
聖女様が地べたの上で倒れ、そのすぐ奥には白い【何か】がある。フォトンだ。
フォトンは、白いモヤだった。レースのように危機感を持たせられないように優雅に棚引きながら私たちを囲んでいる。あ、つんだ
「聖女様、おきて、聖女様！」
張り裂けるくらい喉を震わせて呼ぶがら彼女は起きてくれない。呼吸はしているが…冷たい。どうしよう
「…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 756人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (
レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます！なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます！そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…！気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)！！！ (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年10月22日 9時
