125話 ページ25
gr「仕事?」
「はい」
あれ、なんでだろう。とにかく口が滑っている。それをわかっているのに何故か体が止まらない。もういっか。と諦めているうちに意識にカーテンがかけられたようにぼやけてきた。
「仕事です。…勉強したくない姉の代わりとして高い成績をとって、弟に教えて」
「弟はお金がいるから、かわりにバイトをして」
「彼らのためになることをするだけです」
gr「…なら、お前の兄弟は何をしてくれたのか?」
「存在を認めてくれます」
gr「…どういう事だ?」
「?…だから、私みたいなのでも存在してていいと言ってくれるんです」
「そうでもしないと…私は、価値がない…」
gr「…」
まるでAは、自分のことを商品か何かだと思っていた。何かをしないといきていけない?…そんなんだったら鬱はとっくに死んでいるが。恐らく社蓄の原因はこの考え方にあるのだろう。…何とかせねば
gr「A、俺はそうは思わないな」
「…?」
gr「俺はお前が風邪ひいても足がなくなっても五感が無くなってもここに留めるぞ」
「…冗談が…上手いんですね」
gr「…A、お前はもうすこ…し」
魔力酔いだな。少し赤面の彼女は座ったまま硬直し眠っていた。…すごい姿勢だぞ。
gr「今日はここまでだな。どうせ、【この会話も忘れるのだから】」
抱き上げて、ベットに横にさせる。綺麗な鼻筋に口付けを落としたあと隣で沈んだ。彼女の痛々しい腕を抱きしめながらゆっくり瞼を閉じる。
【早朝】
「……ん?」
【2つの質量に挟まれている感覚】が私を起こす。…視界の天井はいつもの場所ではない。身を起こそうとすると…その質量が互いに近づいてきた。なんで
ut「んー、…」
gr「……」
「……部屋の趣味的にここはグルッペンさんの部屋だ。」
「…なぜ、私と鬱さんが」
「…あぁ、昨日…グルッペンさんに叱られたんだっけ」
「そして寝落ち…かな」
2人を起こさないように慎重に出ようとすると、突然右腕を捕まえられた。振り返れば、メガネをしていない鬱さんが柔らかく笑っていて
ut「A、こっち来て」
「!……」
ぐいっと戻される。加えて彼にガッチリホールドされたものだから動くこともままならない。何故
ut「あー、女の子ってやっぱやわこい…ええなぁ」
「…もう女の子って歳じゃないんですけど。離してください」
離してもらおうと体を動かしていると不意に、彼の息が耳に触れる
ut「なら、女?」
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます!なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます!そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…!気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)!!! (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月22日 9時