118話 ページ18
「よかった、」
…その間に、私がしておこう。そしたら彼も悩まなくて済む。
なにせ、100年以上かかわることになる問題を作っているのだ。そりゃ、大変だっただろう。…ごめんなさい
「…お腹、空いたな。」
「……」
【厨房】
「……」
厨房に出ると、…あぁ、誰もいないんだ。確かにこんな変な時間にはいないよね。
とりあえず、急いで食べれそうなものを、探すが…見当たらない。何かしら火を使わなければいけないものだらけだ。仕方ないので、適当な肉を取り出す。…
「…疲れたな」
取り出した肉を焼くという行為すらめんどくさく感じてきて、気づいたらなおしていた。特に食べたいものもないからお水でも飲んで仕事に戻ろうかと考えていると、
kn「A。」
「…?コネシマさん?」
kn「休め。」
「あ」
彼が指を私に指した瞬間、体から溢れんばかりの熱と頭痛に視界が揺れ、1秒もしない内に意識がなくなった。…魔力酔いをそんなふうに使わないでよ
kn「ん、…」
Aを抱き上げ、医務室に連れていく。丁度トントンもおるらしいし、いいやろ。
仕事のしすぎで倒れた2人。アホなんちゃうか。自分を犠牲にするのは構わんが、それで全体の効率が落ちるのは意味ないねん。
kn「…痩せたな、また」
Aの体重がまた軽くなっとる。…水しか飲んでないならやろ。
遠征前なんや、ちゃんと食え。
kn「…」
「…」
【図書館】
em「……Aさんが、探してそうな本…」
いつも本を探している彼女を気の毒に思い、似た本があればと司書なりに腰をあげる。
今まで借りていった本は、どれも魔力を通しての呪いの押さえ方だったり、詳しい警備費や人件費についてだった。
em「……魔力を抑える、か。」
em「…こーゆーのとか、良さそうですけど」
取り出したのは、少人数で強大な魔力を抑える魔術の方法や魔具を記した書物。あと、人件費の相場の推移とか、警備の仕方とか
em「ふん、…これならAさんもコケないやろ!」
何十冊も並べてやっと、何してるんだろうという冷静な頭が戻ってきた。なぜわざわざ彼女にここまでするんだろ、俺。
em「…」
とりあえず、きたら教えてやろう。
…いや、Aさんが心配なだけや。あんなに苦労が滲み出てる体してから頑張っとるから心配なだけ
別に、そういう意図は無い
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます!なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます!そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…!気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)!!! (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月22日 9時