116話 ページ16
【夜】
【グルッペンの部屋】
ちる「話って、何？」
グルッペンは、態々夕飯の時に俺の部屋に来てくれ、だなんて誘ったの。…もしかして告白？！え、まって心の準備できてない…！
ドキドキしながら出された紅茶を啜る。…甘い匂いのするお茶は鼓動を早めるのに十分な薬だった。…でもショッピくんやゾムが可哀想だし…
gr「あぁ。…ちる、地球に帰れるなら帰りたいか？」
ちる「え、？？」
紅茶の薬が流されていく。戸惑う私をよそにグルッペンは対面したソファに座り込んでは、自分用のそれを飲み干して
gr「仮の話だ。それに、来れるんやったら帰る方法もあるだろ？」
ちる「そりゃ、そうだけど…」
帰る…。んでも、こんなにイケメンにチヤホヤされてるのに帰る必要だなんてあるの？帰っても働いてお金稼がないといけないじゃん。…ここの生活してたらニートでイケメン付きでしょ？…もうこっちでも、
gr「お前の意思は自由だが、決める時は友人や家族のことも考えてくれ」
gr「お前がいない世界にあいつらは今、いるんだぞ」
ちる「それってさ、戻った日を連れてこられた日に、設定とかは？…」
gr「わからん。…ただ、一日のズレもなく合わせることは無理だろうな。なにせ次元を越しているんだ。そんな細かな作業は無理やろ」
ちる「…私は、戻りたくないな」
gr「…なぜ？」
ちる「そ、そりゃぁ聖女として国民の笑顔を届けたいし、みんなとの生活が楽しいし…」
gr「…」
ちる「…な、なに？」
グルッペン、とても冷たい目をどうして私にするの？…心の中で聞いても答えはかえってこない。…まるでバカな人間を見下してるかのような、呆れ返っているようなそんな表情に戸惑う。
gr「いや、なんでもない。話はこれだけだ」
ちる「…あの、Aちゃんはどうするの？」
gr「Aか？」
ちる「そ、そうよ、。Aちゃんも一緒に帰るんだよね」
gr「……お前次第だな」
「………」
【ちるの部屋】
ちる「！…びっくりした」
目を開けると、自室に戻っていた。彼の魔法は恐ろしい。…私も学べばできるようになるのかな、なんて期待する。
ちる「…Aちゃんだけ、残るとか許さないからね」
黒く強い何かがまた、私の心の水面下にひたりと落ちた。
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (
レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます！なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます！そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…！気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)！！！ (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年10月22日 9時
