114話《聖女が来ないように》 ページ14
【数日後】
【図書館】
「……と、どかない。」
椅子を持ってきたの、私の手の先にすら届かない歴史書に痺れを斬らす。…もう1段椅子を重ねたらいけるかな、と思った矢先ふらついた調子で
動く椅子が私の足元から滑り去った。その刹那、宙を待った体は重力に従い冷たい床に体当する。幸い、頭を守ったからそこまで被害は無いけど…
「…とれない。」
em「Aさん！」
「え、あ。すみません。大声立ててしまって」
em「いや、それより…！」
em「また鼻血出してますよ？！死ぬで？！」
「へ？」
【医務室】
sn「死にたいんか、A。」
「いっ、た」
sn「毎度毎度そうやって高台から落ちて鼻血ださんといてよ」
sn「そろそろお仕置するで？」
「すみません。気をつけます」
sn「またそればっか。」
sn「【血をだしたらいかんねん】」
「……気をつけます」
この国は、やたらと出血にうるさい。…そういうものなのかなぁなんて考えながら部屋を去る。あと1回2回鼻血だしたらほんとにお仕置されそうだな、と苦笑したあとまた図書館に向かった。
sn「…まじおしおきするからな？」
容赦しないで？
【廊下】
rbr「A！また、こけやがって」
rbr「高いものをとる時は、人を頼れって言うたやん」
「あぁ、ロボロさん。すみません」
この人は、いつもコケるたびにしかりに来る。暇なのかな。適当に受け流しながら図書館に向かうと、…ぎゅっと腕を捕まえられた。何故
rbr「…もうダメ。ちゃんと自分の身を案じて」
「案じてますよ」
rbr「いや足らんわ」
「？どこ行くんですか、…」
仕事の途中なのに、と付け足しても彼は足を止めずどこかに連れていく。あー、捨てられるのかなー。と世の中におさらばしていると着いた先の景色は、…赤、ピンク、桃、黄色、オレンジなどの花弁が咲き舞うお庭だった。
こんなに綺麗なら、聖女様と来たらいいのに。
rbr「…女の子って、お花が好きなんやろ」
「個人によると思いますが…」
rbr「…好きじゃないんか？」
「…嫌いじゃないですよ」
rbr「…好きって言えばいいやん。紛らわしい」
俺が座ると、Aも同じく座った。…先程までこいつの方が高かったくせに座ると…俺の方が大きくなる。腹立つな
rbr「…」
「…？」
rbr「A、こん中で、好きな花選んで」
「どれも一緒…rbr「よくみて」
「…」
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (
レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます！なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます！そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…！気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)！！！ (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年10月22日 9時
