101話 ページ1
【廊下】
「……」
兄さんの後をおっていると、視界の隅に月が移った。地球と変わらず同じように照らしてくれるそれに目を奪われていると、突然胴体が硬い何かに当たった。
鼻を抑えながら顔をずらすと…兄さんが止まっていた。ここはまだ彼の部屋でも私の部屋でもないのにな。疑問と謝罪を述べると、彼は振り向かず話し出した。
ni「A、お前は…地球に帰りたいか？」
「…」
…おそらく以前のチーノさんに引きづられているせいで、即答ができない。数秒迷ってやっと口を開ける頃には兄さんの拳には力が入っていた。
「帰りたい…ですかね。やりかけの仕事があったから終わらせないと会社が大変なので…」
ni「そんなんもう終わっとるやろ。1ヶ月もたったんやし」
「それもそうですね」
「…必要性がないなら、地球に帰らなくてもいいかもですね。私は働ければそれでいいですから」
ni「ｯ、…なら必要なら帰れるとしてもここに残ってくれるん？」
「？…必要があれば、ですが。」
「おそらく無いですよ。ただの一般人なんで」
聖女さんと違って魔法は使えないし、この世界では彼らの使う微弱な力でも私にとっては致命的だダメージを与える弓になりかねない。そんな強制的な虚弱体質になったコレはいらないでしょ
ni「A、こっちに残ったら？」
ni「楽しいやろ？」
「楽しい、…ですが、仕事ができません」
ni「何でそんなに仕事にこだわるん」
ni「人生は、仕事だけやな「だけです」
ni「……なら、俺らの人生は何何？」
グルッペンから教えてもらったAの地雷。仕事に触れることは、諸刃の剣。もちろん、トントンみたいに喜ぶ結果になることもあるが…こうやって冷たく冷酷な眼差しを肌で感じる雰囲気に陥ることもある。
その視線とやっとまじ合わせると、彼女はただ当たり前のごとく告げ出す。【甘い濃いめの】アルコールがAの口を滑らせていく。
「仕事が全てです。必要とされる必要があるのです」
ni「なんで？必要とされる必要性の理由は」
「…なにか探ってます？」
ni「気になるんや。」
Aの鋭い眼差しが痛い。きっと俺が探りを入れている理由を今考えているはずや。…
……そんな傷ばっかの腕になるんやったら、俺らのところで遊んでくらせばいい。仕事しなくてもいいから
「…何を考えているのか、よく分からないですが」
「必要とされなきゃダメなだけです」
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烏丸 - 夢主の過去が……自分で自分を洗脳してたんですね……聖女ちゃんもハッピーエンドになるといいな… (11月4日 18時) (
レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 樹乃さん» 次の4章からヤンデレも注意書きに含めようと思います😊 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - Rさん» ありがとうございます！なるべく其方に向けたいですねー…( ᷇ᵕ ᷆ ) (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - りすさん» ありがとうございます！そうなんです、悪女ちゃんは性格は悪すぎる訳では無いんです…！気づいていただいてとても嬉しいです😭 (11月3日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - やべっ、rbrさんも段々ヤンデレっぽくなってきた(大歓喜)！！！ (11月3日 6時) (レス) @page44 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年10月22日 9時
