60話 ページ10
「…なにが、必要なのでしょうか。」
私にそんな魔力はない。エンターテインメントとか偉い政治家でもなんでもない。ただの中小企業の会社員で…
オスマンさんの高めの低音に声を漏らす。其方を振り向けば珍しくいつものスマイルはなく、代わりにまっすぐな瞳がこちらを見つめていた。
オスマンさんの目って綺麗な深緑色だったんだ
os「それめぅ。Aのカイサャインの技術がこの国に必要やねん」
os「お前のその技術は…恐らく地球でも中々おらんで」
os「だってな、俺らが就いて初めて大黒字が出てきたんやで」
os「ひとつの軍事施設をここまで変えるのは…聖女以外有り得へん」
os「やから、Aにはこれからも仕事して欲しい」
os「勿論、勝手に人のすんのはあかんで」
os「やけど、この事に気づけたから今回はチャラ」
「…」
天井裏に潜んいでいるゾムさんと目が合った。何度も頷いている彼に息を飲み込む。
「…私でよければ、こき使ってください。」
「骨になるまで働きます」
gr「ん、骨にはなるな。」
tn「……」
「…」
Aの目が俺とあう。俺の返答待ちだろう。少し時間を置いてやっと見つけた答えを言うために口を開けた。
tn「…鬱の仕事を勝手にしてたことは、もう許した」
tn「…これからは、俺がほんまの上司になるんで」
tn「…よろしくおなしゃす」
Aを見ると…顔のパーツを大きく見開いていた。驚いているその表情にいやなんか、と不満を漏らすと首を大きく横に振った。なら、と尋ねかけた時彼女の口が先に開いた
「よろしくお願いします、…」
zm「お前、前に出ろや」
tn「え、なんでゾム、」
「…とんとん、捨てないでね」
tn「…」
tn「?!」
Aの言葉が耳に入ったのは、俺がいまそいつを抱きしめていることに気づいた後だった。グルッペンとオスマンを見ると…あ、こいつら共犯や
慌てて離そうとしたとき、Aの鼻のすする音が聞こえる。ちゃんと顔をみると彼女の瞳にはうっすら水の膜が貼ってあり顔も赤い。思わず喉を鳴らしたが…こんな、可愛かったっけ。Aって
tn「て、か、。おいゾム。こっちは真剣で」
「すてないで、ください、」
tn「?!」
目をウルウルさせているAが俺の袖を引っ張ってきた。
まって、…可愛すぎやろ
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眼鏡 - 大好きです!(突然の告白)とても面白いです。更新、頑張ってください!応援してます。 (10月17日 9時) (レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます!夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください! (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します!いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます!更新頑張ってください! (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです!最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月10日 6時