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58話 ページ8

「私はおまけです。来る予定じゃなかった」
ut「せやな…んでも」
「彼らが罪悪感を感じて居させていただいただけで私が消えても差し支えはないです」

「そして今回迷惑をかけてしまった。」
「なら、なぜ私はいてよいのでしょうか。」

「慈悲で拾った何かが、恩人の腕を噛んだ。どうするのが正解だと思います?」

ut「…」

ut「Aは、どうしたいん?」
「皆さんの意向に合わせます」
ut「…なら、皆Aを追い出したいなら?」
「出ていきます」

Aは、自分を全くカウントしない。
それは1ヶ月経ってひしひしと伝わってきた事実。
俺らには、あまーい飴をほおり投げるのにA
自身には鞭…いや、毒を投げ続ける

けど恐らくそれは本心。心からそうするべきだと思っているんやろ。…過去に何があったん

ut「でもなー、俺はAにいて欲しいしな」

仕事してくれたし、優しいし
こちらも本心を伝えると数秒の沈黙が走り

「優しいんですね。」

とだけかえってくる。それが良いか悪いかは…

【夕方】

zm「ほんま、地下牢やん」
syp「明日の朝解放でしたよね」

Aは、俺らの声に気づいて体を起こした。
若干、痩せた体は鬱に飯を与えるせいらしい
優しさに漬け込む鬱に中指を立てたあと
彼女に声をかける

syp「お疲れ様です。これお土産なんでどぞ」
「お土産、?」
syp「あぁ、俺とゾムさん、聖女さんで旅行行ってきたんです」
「なるほど」
「でも、何故私に?鬱さんのほうが」

syp「いらないんやったら、返してください」
「……。ありがとうございます…」

受け取ったハングルは…石で作られているのか
若干重く…光を通せば溶けかけの紫がほんのり
明るくなる

綺麗

syp「ならよかったです。あと仕事渡したいんですけどいいですか、」
「仕事は、私は、もう」
syp「Aさんにしかできない仕事です」

「…なんですか?」

syp「ゾムさんの話し相手になってください。それじゃ」
zm「Aー、聞いてや」
「…なんですか?」

ゾムさんは、鉄格子に背をかけて思い出話を語り出す。コミュニケーションは得意ではないから適当な相槌ばかりになってしまったが、彼は楽しそうに話してくれた。自分の心も何となくほぐれていった気がする。

zm「んでな?ショッピの寝癖がやばいねん」
「ふふ、…見てみたいですね」
ut「…」

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作品ジャンル:恋愛
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眼鏡 - 大好きです!(突然の告白)とても面白いです。更新、頑張ってください!応援してます。 (10月17日 9時) (レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます!夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください! (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します!いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます!更新頑張ってください! (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです!最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年10月10日 6時

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