85話 ページ35
【??】
「…」
アールグレイのいい匂いがする。誰か、紅茶を用意しているのかな。
？「A、こっち。風邪ひくやん」
「ん、…」
寝ぼけた頭でその人の胸元に沈む。冷えきった体が温まっていく感覚が気持ちよくて…体から力が抜けていく。背中の手の律動に促されるまま再び意識を失っていくと、声が聞こえた。
？「ごめんね。…下手で」
「…だいじょうぶですよ」
なにか、は分からないがきっと大丈夫。大丈夫だよ
【翌朝】
「…ん、」
os「…」
「え」
目が覚めると、私はオスマンさんの腕の中にいた。困惑し体が硬直する。…なんで昨日の事があって平気で添い寝できるんだ。やはり地球人とこの人たちの距離感はバグってる
離れようとするが、妙に強い力のせいで動くことがままらない。…もしかして
「起きてます？」
os「…バレためぅ」
「…離してください。」
os「…昨日は、ごめんね。下手やった俺が」
「…」
os「Aの傷、どういえばちょっとはやめてくれるんかなって考えてたんやけど…」
os「思いつかんかった」
os「…Aにとっては、それは大事な行為やったもんね。急に取ろうとして悪かった」
「…もういいですよ。」
そんなに謝られると…こっちが辛くなる。どうせ悪いのは私なのだからあなたは謝らなくていいよ。
離れよう、と身を引くと案外するりと距離を取れた。…20cmほど離れてもう一度顔を見る。深緑色の細い目がこちらを見ていた。
os「…でも、心配や。血を出すのは危険やし」
os「Aが傷つくくらいなら、俺が傷ついた方がいい」
os「…それくらい、Aは俺にとって必要なんよ」
os「それは、わかって欲しい」
「…なぜ、そう思うのですか」
os「…うーん、…好きだから」
os「…Aは、俺のセンスにイチャモンつけるん？」
os「……好きな子が傷つくところは見たくないねん」
os「…いつか、…気持ちが動いてくれたら…一緒に他の発散方法探さへん…？」
手を握るオスマンさん…、
「…わかりました。」
os「…ありがとう」
「…」
感動的なシーンだろうが、
彼は…演技しているのではないだろうか。
うん、…まず私を好きになるわけが無いし
…止める理由も意味がわからない。
きっと、何かしたらの目的がある演技なんだ、きっと
os「…」
演技ねぇ、まぁ正解。やねんけど。
…Aが好きかどうかは知らんもん
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眼鏡 - 大好きです！（突然の告白）とても面白いです。更新、頑張ってください！応援してます。 (10月17日 9時) (
レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます！夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください！ (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します！いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます！更新頑張ってください！ (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです！最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年10月10日 6時
