81話 ページ31
疑問を口に出そうとする前に、聖女様が先制した。
ちる「えーーー?やっぱ寒いよねぇっ」
ちる「あー、もう少し着込んでくればよかったァ」
「ですね。」
角がたたない返事をしながらシチューを頬張る。布団…持ってくればよかったなぁ。あ、それならテーブルも。…仕事できるのに…
syp「…」
Aさんに、ジャケットを渡そう思ったら…この聖女さんが言うもんだから渡せへん。流石に聖女様よりおまけを優先したら何されるか分からへんしな。ここは敢えて誰にも渡さん。くそ
勿論、聖女の過去も見た。…Aさんの過去とは違ってこいつは無条件の愛しか食べてこなかった。それだけを咀嚼してそれだけを見てきた。Aさんとは全然違う。Aさんみたいに強く逞しく生きてへん。弱く小さな鳥みたいなもんやろお前は。
生憎、そんな手間がかかるの好きやないんでな
すみません
「ご馳走様でした。」
お皿を返していると、まるでアラートのような声が響いた
kn「A、風呂ーーーー」
「え、あ、」
風呂か。え、どんな感じなの、え、まって
傷隠せられるかな。
戸惑いながら、コネシマさんの前に立つ。着替えは荷台にあるから後で取りに行かないと。目の前の彼に目をやると…奥の魔法で作られた石の壁の中から湯気が出ている空間を指さし
kn「風呂。お前らが最後やからゆっくり入ってええ」
「わかりました…、」
ん?
まって
「…お前ら、て?」
恐る恐る聞くと…あぁ、嫌な予感ってこういう事だったんだ。後ろには1式を準備し終わった…オスマンさんがいた。まって泣く。
kn「悪い。…ほんまは、聖女と入る予定やってん」
「ですよね。」
女の子同士だよね?!普通!この世界ってこんなに距離感バグってるの??
顔全面に文句を貼り付けるが……彼はため息を吐き自分も被害者だと言いたげに話を続ける。
kn「…やけど、聖女がな1人ではいるか安心出来るやつと入りたいって言い出して」
そこまではわかる。たしかに1人がいい。無理なら安心できる人とがいい。それは分かるんだ。しかし現に私は彼女と入ってないよ?
kn「…んで、エミさんとトントンが選ばれた」
「…何を考えてるんですか。あ」
思わずでた本音。安心って何の基準を持って言っているのか分からなかったからだ。でも失礼だよな。「発言取り消します」と付け足したが…
kn「だよな。」
あ、賛同貰った。やった。
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眼鏡 - 大好きです!(突然の告白)とても面白いです。更新、頑張ってください!応援してます。 (10月17日 9時) (レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます!夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください! (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します!いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます!更新頑張ってください! (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです!最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月10日 6時