75話 ページ25
zm「……」
ぎゅうううと強く抱きしめる。Aはそれでも起きやしない。どんだけ寝てんねん
zm「…その腕、なんでするんやろうな。」
zm「血が出たら危ないって…わからないん…」
腕の袖をめくれば…あ、増えてる。
赤くなってる腕が
zm「なんで?…なんで、嫌なことあったん?」
zm「なんで、…」
見られたことをバレないように、元の位置に戻したあともう1回抱きしめて瞳を閉じる。俺は、こんなにもAのことをおもってるのに、薄情なこいつはひとつも返してくれない。
だいっ、
zm「…嫌いになれへん」
大好きやねん
【??】
「え、私とですか…」
「…」
目の前で告白してきてくれたのは、…××君のお友達だった。私なんて存在に真っ赤な顔をして、真っ白な手紙を渡した。
その場で読むと……所謂好意だ。…こんな私を、好きになる人とかあんまり信用出来ないけど彼は本気なのだろう。
でも、私が好きなのは××君…でも、彼が私のせいで振られるのは…でも
?「お願いします!付き合ってください!」
「……」
私の意思なんて、…いらないから
「わかりました。」
いつもの涼しい顔をして彼の告白を受け入れる。
最後の抵抗としてあなたの事が好きです。とは嘘でも言わなかった。
噂によれば、××くんは既に××ちゃんと付き合っていたらしい。…私よりお似合いだし私の意見なんていらないし
必要とされてなきゃいらないんだから
彼にとって私はいらなかった。それだけ
そう思って半月、また同じ木の下で冷めた顔のお友達くんが私を呼んだ。
?「俺から告って悪いんだけどさ、…別れてくれない?」
?「なんというか、思ってたのと違った」
「わかりました。」
?「ほんと、Aちゃんって従順だよね」
?「自分の意見引ないし、デートもなんか王様と家来みたいな感じがして嫌だった。」
?「なんか、そういう主従関係疲れるんだよな」
帰り際にそう言ったお友達くん。私はその後どう帰ってたかは覚えてない。途中歩けなくて…通りすがった誰かに手をさし伸ばされた気がする。
何も払えないから、ほっといてくれって
頼んだっけ。
私なんて…なんて
「必要とされてる所に、動かないと」
「…必要されてないならいらないから」
よく似たような症状を無価値感とか、言うらしい。
知らないけど
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眼鏡 - 大好きです!(突然の告白)とても面白いです。更新、頑張ってください!応援してます。 (10月17日 9時) (レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます!夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください! (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します!いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます!更新頑張ってください! (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです!最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月10日 6時