66話 ページ16
【夜】
【Aの部屋】
「……」
ni「A。飯は?」
「仕事が残ってるので今日はえni「A、約束忘れたんか」
「……行きます」
ni「よし」
Aが正式にここの仕事をする上での条件のひとつ。
ちゃんと飯は食うこと。
だから、Aは飯食わなきゃあかん。てかこんな条件出さんと食わんのか。
【廊下】
「…」
ni「…」
あの腕は…少しは傷は引いたのだろうか。今から無理やりペ神のところに連れて行って治すのも…いや、またされたら意味が無いし寧ろ俺への信頼を失うから不利益しかない。んでも血が出てたんやから…絶対止めなきゃあかん
ni「少しは、慣れたか?ここに」
あたりざわりのない質問。Aも特に表情を
変えず淡々と俺の質問を答える。
「はい、だいぶ慣れました。」
ni「そうか、」
ni「友達とかは、出来たん?」
「城から出てないので、ねぇ…」
そりゃそうか。…なら、俺らは達でもなんでもないんか
ni「…俺が、街とか連れてってもいいよ」
「大丈夫ですよ。私は、ただ仕事がしたいので」
ni「外の仕事とかは、興味ないん」
「うーん、…あまり。」
Aにとって、現状維持の方が大事なんやろう
下手に職を失わくてすむしな。…聖女とは全然違う態度に戸惑いは隠せ切れへん。地球の人間はもしかしてとても残酷な階級社会だったりするのか。
ni「…それなに?」
Aの手首に…見慣れないハングルがついてあった。綺麗な紫色のそれは…Aの傷を隠すのに丁度よさそう。
「あぁ、ショッピさんから頂いたものです。」
「旅行のお土産に、とだそうで」
手をかざすとそのハングルは照明の光を乱反射する。白く、紫く光を持つそれは…綺麗だ。
そのハングルの下はご丁寧に袖で隠されている
俺はそんな天然石よりもそちらが見たい。
ni「…A、ハングルが落ちそう」
手を差し出した。その肌に触れたかった。
瞬間、Aは…今までの鈍臭い動きと反比例し
俊敏に避ける。
「ッ…」
「あぁ、そうですね」
危ない危ない、と袖を伸ばすA。…
それだと服が伸びるやろうが
ni「…」
俺を、信頼してる訳では無いんやな
そりゃ、そうか。
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眼鏡 - 大好きです!(突然の告白)とても面白いです。更新、頑張ってください!応援してます。 (10月17日 9時) (レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます!夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください! (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します!いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます!更新頑張ってください! (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです!最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月10日 6時