51話 ページ1
【その事】が発覚したのは、聖女とおまけが
召喚されて約1ヶ月が過ぎそうな時だった
【トントンの部屋】
tn「はぁぁぁ?!」
tn「え、なんで?…?」
手元の書類の値が信じられず目は見開いたまま
硬直する。我に返ってもう一度計算するが…間違ってへん。
tn「余裕のく、黒字になっとる…」
tn「今までは赤字ギリギリやったのに…」
目の前の書類…支出の総計はどう見ても予算の遥かに下だった。今月特別意識したことは無かったし寧ろ支出は多かったはずのにありえない。
何かミスってるやろ……
tn「…鬱か。」
ここら辺は大先生の仕事やったよな。立ち上がって粛清剣をもつ。片手に書類を待ちながら大きく足を動かして彼の部屋に向かった。
【鬱の部屋】
ut「え、えぇ〜?まぁ、天才やし??」
tn「ならこの支出はどーなんですかねぇ」
tn「…どうやってこの金額にしたん。説明せい」
ut「え」
いくら嘘でごまかせる鬱も、1から説明しろと言われれば逃げ場はなくて。数分すればとても大きな怒鳴り声が城中に響いた。
【庭園】
「ふぅ、」
トントンさんから頂いている正規の仕事の草むしりは体力が必須なので引きこもってた社畜にとっては中々ハードだ。
何とか半分終わった時、後ろからこの晴天に反している荒々しい風と共に…般若の顔したトントンさんと…猫につままれた鼠のような顔した
ロープでぐるぐる巻きの鬱さんがいた。え、
tn「Aちゃーーん。話あるんやけどええよな?」
「え、……」
持っていた草が全て手から落ちる。化学でも魔法
でも完璧なものなんてないんだな、とその日とても
痛感した。
【Aの部屋】
tn「何がどうなってんねん!」
ut「やって、Aがしてくれるって〜」
「…す、みません…」
tn「おかしいやろ。まず鬱は自分の仕事を…金にかかわる仕事を来たばっかりの地球人のAに任せるとか」
tn「堕落も程々にせぇ」
tn「Aもや。なんで受け持つん。お前の世界では仕事は勝手に人がしていいんか?あ”ぁ?」
tn「しかも、ただ働きやんけ。お前は道具じゃなくて人間やろが!!」
俺の声がAの部屋でうるさく反響し回る。熱を抑えようにも1ヶ月騙されていたと考えると、体の疼きを止める術なんてない。暫く鬼の振りをしてやったあと2人の表情を見た。
鬱は、相変わらず嘘泣きで俺に媚びりついていた。
ほんまに気持ち悪いから、も1回ゲンコツ食らわせた
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眼鏡 - 大好きです!(突然の告白)とても面白いです。更新、頑張ってください!応援してます。 (10月17日 9時) (レス) @page43 id: 7037305142 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 今日も更新ありがとうございます!夢主の心の変化が楽しみです。更新無理のない程度に頑張ってください! (10月16日 19時) (レス) @page43 id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
でんじゃらす(プロフ) - コメント失礼します!いつも「聖女ちゃんかわいい報われて欲しいな〜」と楽しく読ませて頂いてます!更新頑張ってください! (10月16日 18時) (レス) id: 815ffd723f (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます笑 (10月16日 8時) (レス) @page35 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - キャラが確立されてて面白いです!最近の楽しみです笑 (10月16日 0時) (レス) @page35 id: 29afbe8bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年10月10日 6時