3話 ページ3
【2階・寝床】
ci「……」
syp「……あの女、なんですかね」
sha「さぁ…やけどちゃんとした寝床やな」
syp「…俺ら、幻覚魔術でも見せられてんすかね」
sha「そうかもしれへん」
syp「……」
「はいりますよ」
sha「ｯ、」
入ってきた女は、「あなたたちを食べたりしませんよ…」と呆れながら何かを持ってきた。
チーノの方に近寄っては、「熱が出でてるから」と
冷たいタオルを額に乗せ近くのテーブルに
水が入ったコップをおく。
そして、俺らに「お腹すいてるだろうから」と
お盆に乗ったおにぎりを渡して部屋を出ていった
syp「……」
sha「……」
2日ほど何も食べてなかった俺らにとって
そのおにぎりは黄金より輝いていた。
食べるな、と理性は言っていたが本能に抗えず2人してそれを頬張る。
syp「うっま…」
sha「…うまい」
そのおにぎりは塩加減が絶妙でめっちゃうまい。
中の具は大きめの…あまじょっぱく味付けされた
角煮が入ってあり食が進む。
気づけば、チーノの分まで食べてしまった
syp「……」
sha「……」
胃袋を掴まれた、と言うのだろうか。
何故かあの女に対してとてつもない信頼が
ご飯粒を飲み込むころには出来ていた。
【１階】
「……」
sha「あの、」
syp「…」
「？どうしました？」
sha「…さっきはすまんかったな。いきなり構えて」
「ほんとですよ。お店壊れちゃうじゃないですか」
syp「…あの、あんた。名前なんすか」
「？Aです」
syp「…Aさん、あんたはほんまに人間なんですか？」
「人間ですよ」
syp「…」
さっき魔術を掛けたが、確かに人間だった。幻覚魔術をかけられてるなら意味は無いが
今この状況では彼女は人間としか思えない。
宿とおにぎりのことを礼すると「お代はいただくからね」と微笑まれた。
店の中を探索の許可を貰ったあと棚や机を視界に入れる。
街のポーション屋と変わらない程度には揃えてあり
俺らが欲しいものもそこに並んでいた。
syp「……あの、Aさん。」
「はい」
syp「…なんであんたはここで働いてるんですか」
「……」
sha「せや。ここは危ないやろ」
「…んー、」
「企業秘密です」
ニコッと、彼女は笑って後ろの棚の整理を
し始める。
sha「…」
チーノがおきるまでは、ここにいてやろう
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あちき(プロフ) - 烏丸さん» ありがとうございます。頑張ります(ง •̀_•́)ง (8月25日 7時) (
レス) @page4 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 新作ありがとうございます！無理せずあちき様のペースで更新してください！ (8月25日 1時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - スランプきた辛 (8月24日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年8月24日 17時
