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2話 ページ2

syp「人間っすよね」
sha「…いや、化けてる魔族かもしれへん」
ci「…女やな」

3人が確認したが、やはりただの人間だった。
特殊なオーラや角も生えておらず、いたって
普通の女だ。

息を飲み込んだ3人が、ドアを乱暴に開けては
武器を構えてその店主に近づく。

店主は目を見開いたが、悲鳴のひとつも上げずに
3人に笑顔を見せた。

「こんにちは。とりあえず武器下ろしてください」

sha「お前、誰や。人間ちゃうやろ」
「人間ですよ。…で、ご要件は?」
sha「嘘つくなや。人間がここで住んどるとか有り得へんねん」
「人間ですって…」

女は、ため息を吐きながら人間だと主張した。
確かに魔族の匂いはしない。

sha「ほんまのこと言うたら、酷い目はせんで」

なんやこの女。魔族の癖に嘘つきやがって。
…やけどほんまに人間そっくりやな。全然
獣くさくないし

「人間ですよ。冷やかしなら帰って貰えます?」

sha「なんや。なら、人間のくせに俺らのこと知らないんか」
「知りませんよ。こんな所に住んでるんですから」

女は、何度目かのため息をはいては後ろを向き
ポーションを漁り出した。

攻撃を仕掛けるか、とバリアを貼ったが
女は籠にいくつかのポーションを置いては俺らに
差し出す。

sha「は?」

「ポーションです。欲しいのはこれじゃないんですか?」

俺らをめんどくさい客のように扱うこの女はなんなんやろうか。ショッピがそのポーションを調べるが

ちゃんとした回復のポーションらしい。

sha「…いくらや」
「全部で300カルです。」
sha「?!やっす」

こんだけ、ポーションがあるのにその値段は破格すぎる。もしかして品質が悪いか…?と疑っていると
後ろで何かが倒れる音がした。

syp「?!チーノ!」

sha「またかよ…」

緊張とストレスのあまりまたチーノが
倒れたらしい。
しかしどうしよう、どこで休ませたらいいんだ

「…お代金は頂戴するけど、それでもいいなら
上の宿に泊まりますか?」

sha「…」
syp「…」

ショッピと顔を合わせる。
何も無い森林の中でチーノを寝かせるのは危険



数分の検討の結果、人間にしか見えないこの女の
ゆうことを聞くことにした。

宿は1泊50カルだと。
城下町の宿は400カルくらいなのに破格やな


──────

100カル = 1000円くらい

3話→←1話《勇者の出発》



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あちき(プロフ) - 烏丸さん» ありがとうございます。頑張ります(ง •̀_•́)ง (8月25日 7時) (レス) @page4 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 新作ありがとうございます!無理せずあちき様のペースで更新してください! (8月25日 1時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - スランプきた辛 (8月24日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2023年8月24日 17時

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