1話《勇者の出発》 ページ1
【Unvollständig】
「いらっしゃい」
？「あのー、…回復のポーションありますか」
「ありますよ、ちょっと待ってね」
？「すみません、腹減ったんでなんか食いもん…」
「わかった、サンドイッチでいいですか？」
？「夜遅くなったんで止まっても…」
「いいですよ。お代金は頂戴ね」
王様のお城と魔王城の中間地点に聳える
何でも屋。
そこには疲れた人間や魔物、ましてやそれ以外の
もの達が物資を求めてやってくる。
A。という人間はそこの店長だった。
──────
em「チーノさん。頼みます。魔王の首を取ってきてください」
ci「わかりました！勇者チーノ、エミさんのために頑張ります」
エーミール国王の願いはただ一つだった
魔王グルッペンの首を見ること
魔王は、自分の国民を危険に晒し
この国家を乗っ取ろうとしている。
彼の父親も同じ夢を見ていたが叶わぬものと
なってしまった。
em「ほんまに、頼みます…」
父親の無念も俺が果たさないといけない
そんな責任からチーノという勇者に
託すことにした
ci「安心してや、必ずとってくる」
また、勇者チーノも自分の家が魔族によって
破壊されたことから魔王に対しつよい恨みを
持っていた。
そうして、勇者一同は安全な王宮から足を踏み出し
厳しく残酷な、旅を始める
はすだった。
【中間地点】
ci「もうやだ、帰りたい」
syp「やっと真ん中に来たのに？」
魔術師ショッピは、チーノにあきれていた。
外に出た途端怯え出すわ、泣き出すわで
赤ん坊のようだからだ。
なんとか半分までこれたものの
チーノがやたら雑魚の魔族にポーションを
使うのでもう底が見え始めている。
しかしこんな中間地点で何も無い森林に店なんか…
と思っていた時、視界に小さな店が映った。
sha「ショッピくん、あれ店ちゃう？」
syp「ほんまや…てか、あそこに店建てていいんすかね」
sha「ダメやろ。…魔族側の店かもしれへん。」
syp「…」
魔族の店になんか入りたくは無いが、物資がもう
無い状態で魔王に挑むのは危険すぎる。
襲う、という形で物資を得ることにした3人は
そのドアのすぐそこで立ち止まる。
syp「……は？」
sha「どしたん、ショッピくん」
ガラス越しに見える、店主。
その姿にショッピの瞳孔が細く小さくなる。
明らかに、人間だったのだ。
【Unvollständig】
とかかれた看板がキィと、揺らぐ
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あちき(プロフ) - 烏丸さん» ありがとうございます。頑張ります(ง •̀_•́)ง (8月25日 7時) (
レス) @page4 id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 新作ありがとうございます！無理せずあちき様のペースで更新してください！ (8月25日 1時) (レス) id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - スランプきた辛 (8月24日 17時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年8月24日 17時
