【d!】宝物は飼い主に

6話 ページ6

zm「…」
syp「…」

絶望的な数字に唖然な俺ら。そして、
彼女は攻撃魔法が一切使えない弱者。
結果なんて息をするように簡単

俺らが守らないとこいつ死ぬ

zm「…トントンのところに急ぐで」
syp「初っ端から大手かけますね」
「トントン、さん…」

ブタの、トントン

文献も殆ど無く、
実在しているとは思われていない存在

その人が生きている事に不思議と
驚きと喜びが膨らんだ

zm「それに、トントンならましな飯作れるやろ」
syp「まぁ、そうですけど」
「マシな飯…」

完全食、…マシな飯じゃないんだ…



───
洞窟

「…この先に、いらっしゃるんですか」
zm「せやで、起きてるとは思うんやけど」

「…」
明かりを付けても暗く窮屈な洞窟は、岩が壁のように鎮座してその先があるとは思えない。

光源を地面に立たせて岩を掴むがビクともしなかった。魔法があればいいんだろうけど

…私ができる魔法は、レガシーを起こす、完全食と水を作る、…【戦闘にはならない】魔法だけ

自分の体から戦力外宣言されてるようなものだ
情けない

熱くなる目元を抑えて、再び力を入れると
今度はいとも簡単に岩が動いた

動いた、瞬間周りの岩もジェンガのごとく、砂埃を上げて崩れていく。

やばい、2人を避難させないと

「逃げてください！2人とも、！っていない」

？「Aもこーゆー時は逃げるんやで」
「ｯ、…だ、れ、」

tn「A、元気やった？」
「…ブタのトントン、さん。」

tn「せやせや。…【記憶はないんやっけな】」
tn「しゃーない、とりあえず2人のところにいこうや」
「！、ひとりで歩けますから、」

トントンさんに、捕まえられた腕。
振り回しても手錠のように離すことが出来ない。
言葉で訴えるが無視されてしまう

なんで

tn「…細いわ。飯食ってるんか」
「食べてますよ…」

tn「…」

【数世紀ぶりにあった】Aは酷くやつれていた。細すぎる腕に良くない顔色。フラフラな足取り

栄養失調やろこんなん。何食ってるん


zm「大丈夫？」
syp「いや、豪快でしたね」

tn「はぁぁ、Aを置いていくな」

「私は、結構ですので…」

レガシーを3人見つけた。あと、七人みつけたら…きっと約束果たしてくれるよね

tn「今は昼か。飯食おう」
zm「！飯！！」




tn「それなんなん」
「…完全食です。」
syp「砂の味です」
tn「…レンガやん」
「レンガ…」

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