49話 ページ49
俺の事に興味を持って、聞いてくれる人
嬉しくて抱きつくと、他の奴らが
うるさくほえ出した
tn「お前ら、油断してると魔物に食い殺されるぞ」
zm「俺強いし」
tn「…」
「…トントン、頭かして」
ゾムから片手を脱出させて、かがんだ彼の
髪の毛を溶かす。ストレートなそれは、
心地よい。
tn「…久しぶりされたわ」
「Aさん、よくしてたの?」
tn「…俺かAとあったのはガキの頃やから。世話されてた」
「そっか」
グルッペン、トントンは、Aさんと
いた年数がずば抜けて長いらしい
特に、グルッペンは。
会いたいな
os「……」
───
洞窟内
rbr「おーーーい、A来たんやから出てきぃや」
sha「せやぞーっ、起きとるの知ってんねん」
「どこだろ」
彼は、洞窟内で立って待ってると思っていたが
全然見つからない。部屋よりも大きな洞窟だが
照明は何一つないので視界が機能できない
「ここでいいや」
二三歩前に出て、
大きく手を振る。彼らの声よりも先に
指でいつもの魔法陣をつくり
あの呪文をそこら一体にかけた。
「……いないなら、もっとおくか」
唱えても現れない彼にため息をはく。
いったいどこまでいったの…
ci「……」
魔法のかけかた、魔法陣の作る時の手癖は
そのままだった。
彼女は、よく小指を伸ばして魔法をかける
今も、それを忘れてそいつはピんと張っとる
Aは、Aだ
───
深い洞窟
「…グルッペン、魔力切れてきたからこれで最後でいい?」
返事は無い。
力を振り絞って、呪文を吐き出そうとした時
脳裏の方から知っている声が響いた。
重いその声が私の名前を呼ぶ。
魔法のことを忘れ、反射的に後ろをむくと
呆れたように微笑む彼らと
少し前であの金髪を揺らす
黒さん____グルッペンが
笑っていた
「グルッペン、…」
瞬きすれば、随分私の足は早く動いていて
彼の目の前に立っている。
手も我儘なのか、彼に触れたいと伸ばし
気づけば視界が揺れて見えないじゃないか。
「…」
gr「A。…やっと会えたな」
「…夢の中と全然変わんないんだ」
gr「ふふ、お前はだいぶ違うのにな」
Aは俺を抱きしめ、涙を流していた。
記憶もないのに、泣いてくれる事実が
この上なく幸せだ。
魔力を使い切らせたおかげで、数分泣いた
Aはすぐに眠ってくれた。
彼女を抱き上げ、彼らのところに戻る
sha「Aはお前のじゃないから」
gr「はいはい」
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クリス - コメント失礼します!半日かけて読みましたがとても面白かったです!こういった話は好きなので無理せず投稿できることを祈ります。僕は何年だってこの作品の更新を待ってやるんだから!!!!!!(口調がとうとうどっかいった模様) (4月5日 13時) (レス) @page50 id: 38b1bcc161 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - miyaanaさん» 今更気づきました…すみません…!私は今はやっていないです😢。いつかしたいなとは思いますが…… (3月3日 6時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - コメント失礼します..!質問なのですがあちき様ってTwitter(X)などやっていらっしゃいますかね...?やっていたらフォローさせていただきたくてコメントさせていただきました。迷惑だったらすみません 応援してます!大好きです!!! (12月11日 23時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - コメント失礼します!私実シ兄者様全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (12月4日 20時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 絶対2章までの短編って決めてるんだ…() (11月26日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月19日 11時