30話 ページ30
「グルッペンさん」
「…どんな人ですか」
os「…A、金平糖は好き?」
「…コンペイトウ?」
os「お茶のついでに出すよ。ほら、座って」
───
お茶会が始まった。
金平糖というのは、オサトウを固めたものらしく食べてみると甘かった。
金平糖の側には緑茶。
口に残る甘さを流してくれるサポーター。
os「…んで、グルッペンやっけ」
zm「……」
kn、ut「…」
sha「…」
syp「…」
「…はい」
os「あいつに聞いても教えてくれへんかったんやろ」
os「その内知ると思うから」
os「レガシーって何やと思う?」
「…過去の記憶、と習いました」
os「せやね」
俺らは『過去の記憶』を持っている。
それは施設…収容所が求めているものと同じや
os「…俺らはどうやって生まれて、ここまで生きてたでしょーか」
「……わかりません」
…そもそもレガシーが人というのも初めてだった。
レガシーというモノだと思っていたもん
彼は、緑茶をすすった後話を進めた。
ゾムさんの金平糖を咀嚼する音が響く
os「俺らは、元は人間や。ただの」
俺らは、人間やった。
『化学の世界』と言われてた時の『現代人』
……恵まれていたかは、…ちゃうけど
os「…グルッペン、もう話してええやろ」
os「お前がタラタラ追いかけてたAが消える前に」
何もいない空間でといた。諦めたのだろう
Aから、彼の声が聞こえた。あぁ、と。
os「…少し、長くなる話よ。ええ?」
「構いません」
tn「…」
rbr「ッ、A…」
sn「…」
「…」
2人も関係しているのだろう。
背筋を正して彼の目を見つめる。
この話を聞いたら後戻りが出来ないがする。
するのに、止めないのは…
聞かないといけない、という義務感と
『みんなに、あいたい』…なんて場違いな
感情が溢れそうなくらい強いからかな
───
os「昔のAもAって呼ぶわ」
『A』は、
化学の時代に生きた本物の魔法使いだった
魔法使いというか魔力使いやな
やから、…正確に言えば人間では無いかも
やけど、化学な時代に魔法なんてご法度で
Aは、この深い森の奥に住んでいた。
何歳かもわからん。けど、あいつは死ぬまで
歳をとることは無かった。
os「…俺は、生まれた時捨てられた」
「……捨てられた、って、誰にですか」
os「…そっか。お前は親も知らんかったんやな」
俺らは、親に捨てられてたんや
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クリス - コメント失礼します!半日かけて読みましたがとても面白かったです!こういった話は好きなので無理せず投稿できることを祈ります。僕は何年だってこの作品の更新を待ってやるんだから!!!!!!(口調がとうとうどっかいった模様) (4月5日 13時) (レス) @page50 id: 38b1bcc161 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - miyaanaさん» 今更気づきました…すみません…!私は今はやっていないです😢。いつかしたいなとは思いますが…… (3月3日 6時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - コメント失礼します..!質問なのですがあちき様ってTwitter(X)などやっていらっしゃいますかね...?やっていたらフォローさせていただきたくてコメントさせていただきました。迷惑だったらすみません 応援してます!大好きです!!! (12月11日 23時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - コメント失礼します!私実シ兄者様全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (12月4日 20時) (レス) @page5 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 絶対2章までの短編って決めてるんだ…() (11月26日 22時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619
作成日時:2023年11月19日 11時