【d!】宝物は飼い主に

27話 ページ27

zm「……」

そっちの方が、思い出させやすいし。

syp「とりあえず俺らは残りのレガシーを見つければいいんすよ。」

「わかりました」

あと一人、…でもペ神さん？とロボロさん？も
合わせたら11人。
多いに越したことはないな

ut「…Aはさ、なんでレガシー(俺ら)を探すん？」

ut「10人見つけたらご褒美あるらしいやん。ご褒美って何？」

sha「…」
kn「…」

os「…」

Aは、普通のことのように口を開いた。
普通のことのように、『ありえない』ことを話す

「綺麗に、殺してくれることです」

ut「は？」

場が一瞬で固まった。Aは戸惑わず話を
進めていく。

「10人連れていったら、お願いごとを叶えてくれるらしいです」

「だから、施設長様に綺麗に殺してもらうんです」

ut「…しにたいん、？」

「…無かったことにしたいです」

「初めから私なんていなかったのように」

「だから死んだ後も含めて、綺麗に消して欲しい」

「それを話したら、施設長様は快く許諾していただきました。」

「その為に、頑張ります」

ut「…」

Aが俺を見つけるとき、迷わず飛び込んだ理由がわかった。

彼女は、自分が生きることを必要としていない

だから、別によかったんだ。死んでも

……『あの時のAなら』同じことおもいそうやな、

kn「なら、俺が殺したる」

立ち上がったコネシマ。真っ黒な怒りを
抱きながらAの前に立った。

手を銃の形にし、眉間を指さす、
反対の手は、震えていたが。

kn「お前みたいな半端もん、レガシー(俺ら)を見つけなくても殺したる」

kn「死に場所はここでもええやろ」
kn「綺麗に、殺したる、から…ｯ…」

「…それじゃぁ、ダメです」

kn「！」

初めて見せたAの安心した笑み。
彼女は、俺の手を両手で握って下げる。

下げおえた手で俺を抱きしめ、呪文のように
囁いた。

「私を殺す人にはいなくなって構わないって思ってて欲しいんです」

「施設長は、ムノウの私を望みませんから都合がいい」

「でも、コネシマさん。今、死んで欲しくないって思ってました」

kn「…思ってへんわ。お前みたいな自然摂理に半しとるやつなんか、」

「思ってますよ」

kn「なんでそう思うんや」

「私の勘です」



『コネシマ。また、喧嘩してきたでしょ』

『返り血もないのになんで分かるかって？』

『私の勘だよ』

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