【d!】宝物は飼い主に

22話 ページ22

現実世界

「…」

朝ごはんを食べて数時間経過
目的のチーノさんの場所が分からない
魔力が感じ取れないらしい

レガシーなんだから場所はわかんないよね
今までがラッキーなだけ

コネシマさんのコヨーテは、
固い毛と柔らかい毛が入り交じってて擽ったい
毛皮に埋もれていると瞼が重くなってきた


kn「…A？」
ut「寝てるやん」
ut「俺抱っこする〜」

kn「噛み付くぞ」
ut「やめてクレメンス」

───
？？

「いた。黒さん、」

黒さんは、切り株に座っていた。眠ってて
いつものメガネもつけてない。

「…綺麗なお顔」

珍しい寝顔に触れる。陶器の肌
…冷たくて生きてるのか怖くなるよ

「…」

？「…Aか」

？「…綺麗な顔だな」

「黒さん、だって綺？「口紅も似合っているゾ」

？「今日くらい洒落てもバチはあたらない」

？「…今日くらい、羽目を外しても…」

「…くろさん」

？「ん、？…A。私は眠っていたのか」

「うん」

黒さんは今、起きたらしい。メガネをかけて
いつもの表情を見せてくれる

「ねぇ、黒さん。チーノさん知らない？」

？「チーノか。次の目標か？」

「うん」

？「…小さいからな。見つけられるのはお前次第だゾ」

「構わないよ」

？「草原にある大きな窪みの中心にいるぞ」

「わかった。ありがとう」

？「A、」

冷たい手が私を覆った。らしくない震えた声で
何度も同じ名前を呼ぶ。ここにいるのに


？「…探掘はあいつらを頼れ。効率がいいぞ」

「レガシーに、レザシー探しを手伝わせるのは」

？「いいから。約束しろ」

「…わかった。」

？「…」

いなくならないでくれ。はいえなかった

言ったらこいつの目的を否定することになるからだ

こいつが、Aが生きて帰れないような

危険な探掘に自ら飛び込んだ目的が


───

「…ん、」

syp「起きました？」
「…おはようございます、ショッピさん」

syp「寝癖」
「ん？…あぁ」

syp「…」

気づいてないだろうが、撫でられているAサンは寝起きの猫
変な顔で可愛ええ
多分この人が【××】なのだろう

「あ、あの」
kn「？」

「この辺にくぼみのある草原ありませんか？」

kn「草原は、右側にある」

tn「どうしたん」

「チーノさんが、そこにいるらしいので」

tn「…」

…何だかんだ、Aに甘いよな。お前

───
草原

「あ！あそこ」

数人横になっても平気なくぼみがあった

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