【d!】宝物は飼い主に

3話 ページ3

数時間後

syp「…」

「…」

syp「話しかけないんすか」

「あ、ショッピさん」

syp「探掘者さん。この先は危ないですよ」
syp「アンタらの知ってる自然はないんで」

「ご忠告ありがとうございます」

syp「…てか、俺を魔法で捕まえくてもいいんすか」
「…」

【レガシーに関する】魔法しか使えない、
と話すと彼は目を点にした。

どうやらレガシー視点でもおかしいらしい。

彼もこんなのに起こされて屈辱だろうな

「レガシーを10人は見つけてこないと帰っちゃダメなので」
syp「無理やろ」

「あと、9人です」

syp「……」

この女は魔法が使えないらしい。【ゲンダイジン】に会うの久しぶりやな。いや、俺を起こす魔法は使えるから…

と考えている間に女はスタスタと先にいった。レガシーに興味無いんか…？

syp「名前くらい教えてくださいよ」

「Aです」
syp「Aさん。腹減りました。」
「…」

syp「…なんスかこれ」

彼女に、ベージュの直方体を渡された。
魔法で作ったのだそう。え、まずそ

syp「…水欲しくなりますねこれ」

砂を食ってる感覚に美味しいとは思えない。
水を貰って流し込むとまぁまぁ、腹は溜まる

あ、完全食か

syp「でも不味い」
「すみません。栄養しか気にしなかったので」
syp「あんたの飯ですかこれ」
「？はい」

syp「…」

俺は満たされた、と判断した歩き出すAサン

レガシー見つけること以外興味が無いんやな




syp「Aさん、【夜ですよ】。寝なくていいんですか」
「…夜、？」

本当かはわからないが足は痛い。
この辺りで叫んでいるを休めることにした

syp「テントとか…え、ちょ」
syp「裸で寝るですか」
「語弊」

syp「…」

Aさんは、大樹の下で蹲るように倒れた。
それだと汚れるし、何より大樹に吸収されるかもしれない

syp「…」

「あ、そうだ。」

Aサンが大きなバックか、布を1枚取り出して俺に渡した。大きさ的に布団か

「さむいから、これで温めてください」
syp「あざっす」

そういってまた蹲るAさん。あ、あんたの分は？

syp「あんたは？」
「……」

syp「…寝てる」

syp「…」

気絶に近い眠りだろう

体を縮めて獣耳を現す。

【狐】の姿で彼女の懐の中に入った。

取り出えず、彼女の亡骸で目が覚めることはないだろう

syp「…放置したら死にそうやなこの人」

弱々しい鼓動だった。

…いや、放置してもええんやけどさ…

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