176話 ページ31
「いえ、大丈夫ですよ。」
gr「…」
Aは、俺に平気で命を差し出す。
…きっとあいつらにも同じだ。
「もう少し飲みますか？」
gr「いや、もういらない」
「分かりました」
gr「…」
Aの腕に視線を移す。真っ赤に線が引かれた
凹凸のある皮膚にはAが吐き出せない悩みが
現れていた。根本的な悩みが治ってないから、傷は癒えても繰り返される
gr「…A、その腕は…どうするつもりなんだ」
「……何とかしますよ。」
途端、顔色を暗くし見るなと言いたげに袖を
元に戻し始めた。布で傷がまた隠されていく。
Aの悩みが隠されていく。
gr「…相談出来るやつは、いないのか。」
「特に悩んでませんので」
…Aの心は孤独だろう。その悩みを救う奴を
A自身が作らない。作れない
…俺を、【そういう意味】で信じたらお前も
楽になるのにな。
gr「俺はダメなのか。」
gr「…
「…違います。」
Aの口が開いた。今回も隠されると
諦めて顔を上げると…先程より憂い帯びている
その瞳がゆっくりとこちらを向いていた。
「私の悩みに時間を取らせることが嫌なだけです」
gr「俺が望んでいること、なのにか？」
心を読んだ瞬間、…彼女の悩みや思いがホワイトアウトを引き起こしそうなほど流れ込んできた。
綿あめのように細かい線が何重にも重なり
1本をつかめば溶けて消える。
心が、読みずらい
gr「、！」
やっととけない1本を掴んだ気がした
【悩みなんて、話しても叶わないし余計にだめになる】
【私が全て悪いんだから、私が我慢すればいい】
【人のために働かないと価値がない】
【生きてても良いって、言われない】
gr「……」
「グルッペンさん？」
心が読まれたことを悟らないように言葉を考えるが
思いつかない。やっとでてきた声は
震えて上手く聞き取れなかったからお前に
聞こえただろうか
gr「守りたい奴を守れないのは、こんなにも…」
「……ｯ、あ」
途端にAが、焦り出す。
…部屋の向こうから足音が聞こえたからだろう。
俺の肩を引いて「誰か来ます。戻ってください」と
囁いては玄関の方へ向かった。
gr「…」
Aが、Aを愛してくれたら
いいのにな
「はー、い」
？「やぁ、Aくん。風邪ひいたんだろ？」
？「調子はどうだい？…あまり外にも出れないと聞いたから色々持ってきたんだよ」
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miyutnk0915(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (4月24日 20時) (
レス) id: afb4105720 (このIDを非表示/違反報告)
りっか - お話面白かったです！めちゃめちゃ設定も好きなのでずっと続いて欲しいくらいです！更新 あちきさんの無理の内容に頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月9日 13時) (レス) @page37 id: a3e02422b8 (このIDを非表示/違反報告)
リア - 面白すぎます、！！！！更新頑張ってください、！！応援してます！！ (1月21日 0時) (レス) @page37 id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - コメント失礼します！あまりの面白さにイッキ見してしまいました！w(ちなみに徹夜でw)更新楽しみにしていますが、お身体に気をつけて自分のペースで頑張ってください！応援してます！✨ (11月28日 15時) (レス) @page37 id: a48362ff22 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 1さん» ありがとうございます✩.*˚ (10月1日 20時) (レス) id: c587418d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2023年9月2日 19時
