【d!】古参メイドは疲れきった

11話 ページ11

rbr「とりあえず、Aはこれ着てきて！」
rbr「風呂も入ってないやろ？まだ」
sha「なんで、そこまで知ってるの？」

シャオロン様の本当に引いている声色を音声にしながら
私が思っていることを言ってくださった

rbr「え、そりゃ、…Aのことやし…」

途端に口をモゴモゴさせるロボロ様。
とりあえずその服を受け取って
お風呂に入らせていただく

タオルも、ドライヤーも好きに使ってくれと
仰られた

「…」

なんか、幹部とメイドの区別が
つきにくくなるから嫌だなー

【お風呂場】

「………」

手首の傷が染みていたい
そりゃそうだろ、なんだけど
結構深くまで切ったらしくて
かなりいたい

「はぁ、…」

しにたいなー、…
なんて心の中でつぶやく
さすがに聞かれてたらやばいしね

鏡越しに自分の貧相な体が映る
胸もないし、ごぼうみたいな足

「…ははっ」

いつか、倒れそなんて
呟きながら
シャンプーを水で流した

【シャオロンの部屋】

「上がらせていただきました」
「……寝てる…」

2人は、それぞれ椅子、ベットの上で
寝ていた

ベットにいるシャオロン様はともかく
ロボロ様のあの姿勢だと腰を悪くしないだろうか
少し不安になり
彼を起こしてみる

rbr「ん、ぇ、…A上がったんか…」
「はい。」
rbr「ベット、…？あぁシャオロンが独占しとるな…」
rbr「ごめ、ふわぁぁ…俺が起こすで」

「ロボロ様の姿勢だと腰を悪くしてしまいそうだったのでお声かけさせていただいただけです」
「私は隅にでも空間があれば、そこで寝れます」

rbr「……？」

は？と言いたげに眉をひそめられた
何か変なこと言ったっけ？
しばらく考えて見たが何も思いつかない
気づいたら、ロボロ様はシャオロン様を起こしていて
シャオロン様は嬉しそうにベットの端によった

sha「さ！A！入って入って！」
「…私より、ロボロ様がいいのではないでしょうか」
sha「は？ロボロと添い寝とか死んでもやぞ」
rbr「同意見。こいつとは無理や」
rbr「寝相悪いし」
sha「最後のは余計や」

また喧嘩が起きそうな2人をよそ目に
部屋の端へ移動する
さすが幹部様のお部屋で部屋の隅々まで
カーペットがしかれていて
フカフカする

sha「A？そんなところで寝ても寒いだけやろ？」
rbr「せやで、こっちきぃ」

ぐいっと引っ張られ有無を言わさずに
ベットに放り込まれる

「ｯ」
rbr「わっ、？！」

倒れる瞬間ロボロ様の袖も引っ張り
3人川の字となった

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