162話 ページ13
【お昼頃】
【Aの生活部屋】
「………」
コンコンコン
？「あの、入ってもいいですか…？」
「？はい、…」
ガチャ
か弱い声で部屋に足を踏み入れたのは
大きな紙袋を持ったエーミール様
どこか嬉しそうで
広角が震えている
em「Aさん、これ」
em「よかったら、…」
「？…」
その紙袋を渡された
半ば強制的にそれを受け取る
中身を見ていいかと確認したら
勿論、と言われ
開けてみると
可愛らしいぬいぐるみばかりだった
「…これ、は？」
em「Aさんに少しでも喜んで欲しくて…」
em「少なすぎましたかね…」
そんな事ない。むしろ多すぎるくらい
紙袋ぎっしりにそれらは詰め込まれていて
種類も豊富
とりあえず目の前にあった
可愛らしい猫のぬいぐるみに触れてみる
ふっくらした毛が私の手を絡め
沈ませた
em「もっと欲しいなら言ってくださいね！」
em「たくさん買います、ふふ…」
「……無能に、こんな買い与えていいのでしょうか」
ピクリ
と彼の眉が動いた
特に刺激するような言葉は言っていないはずだが
どうしたんだろう
em「Aさんは、無能じゃありません」
「無能は、無能です」
em「んな事ない」
em「Aさんは、私たちの大切な幹部なんです」
「…」
em「やから、自分のこと無能なんて言わんといてください」
「…なぜ」
em「…Aさんから聞きたくありません。そんな言葉」
「……エーミール様の前では言わないようにします」
em「…とりあえず、合格としましょう」
真剣な眼差しからいつもの顔に戻られたエーミール様
よく見るとうっすら額に汗が這っていて
深く息を吐き出していた
ほんのり漂うタバコの匂い
彼が喫煙者なのだと実感する
なんだか、そのギャップが面白くて
少しだけ目を細めてしまった
em「？！わ、わらった…もっと沢山買ってきます！」
「え、ちゃう。今のは、」
em「！！方便でた、やった、よし、」
em「100個くらい買ってきますね！！」
「あ、あの。」
バタンと壊れそうなほど荒々しく扉をしめ、
彼はどこかに行ってしまった
変な勘違いさせたなぁ、…
「…」
手の中のぬいぐるみ達は
とても愛くるしくて
乾いた瞳が私を映している
「かわいい、…」
出さないのは勿体ないので
机の上に乗せておいた
寒そうだったからハンカチをかけておこう
「ふふ、…」
何度目かの、かわいいを呟いて
彼女達の頭を撫でた
どこかのカメラも少しだけ照れているみたい
【監視室】
rbr「あかんって、かわいすぎる…」
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とーる(プロフ) - お誕生日おめでとうございます！ (5月25日 5時) (
レス) @page29 id: 8f3ff0fe85 (このIDを非表示/違反報告)
吏由 - わぁ！最終章…嬉しい‼︎そして楽しみです(*´꒳`*)あちき様お身体に気をつけて頑張ってください╰(*´︶`*)╯ (2022年6月8日 22時) (レス) @page50 id: d4efbb01c8 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 柚衣さん» 柚衣ちゃん！沢山コメントしてくれてありがとうございます…！そうなんだ！高校はまじで気をつけてね…。頑張りマース！ (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 惡夜さん» まじで早かったです…！ありがとうございます！ (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ここさん» 最終章ですー…嬉しいような悲しいような笑 (2022年6月6日 17時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年5月14日 20時
