ハグしないと出られない部屋【gr】 ページ4
ゾムさんの後を続いた筈だった。
だが、肝心の彼は居なくて
さっきの同じ部屋に
我が総統、グルッペン総統閣下が
眠っておられた。
「…総統閣下に手を出すとは、…」
やばいなぁと思いながら
起こさないように細心の注意を払い
ドアまで進む。
早くここから出て、国連に訴えたい
そう思っていた
【ハグをしないと出られない部屋】
こんな巫山戯た紙を見るまでは。
「え？」
突拍子の出来事に声が漏れる
ハグ？
ハグって、抱き合うことだよね？
あまりに先程のお題とはかけ離れていて
頭が混乱する
gr「…A。おはよう」
総統閣下が起きた。
さっきの声で起こしてしまったのだろうか
「ｯ、総統閣下。…おはようございます」
頭を60度、手は腰に。
かかとは、つけて。つま先は45度開く
これが総統閣下と挨拶する時のルール
gr「そんな固くするな、Aは幹部だろ」
gr「俺と対等な立場のはずだが」
「いえ、総統閣下と私では天と地の差で御座います」
gr「…そうか」
総統閣下はため息をついて、真っ先にドアへ向かう
なにか、変なことを言ってしまったのだろうか
不安が頭に過ぎる
gr「…ハグか…」
総統閣下はそう呟くと何故か口角を上げ
こちらに振り向かれた
gr「Aは同じ部屋を通ったか？」
「はい。最初は私1人。次にゾムさんと同じ部屋を通りました」
gr「そうか。俺が初めてではないんだな」
そう呟く総統閣下はどこか悔しそう
gr「さ、A。ハグするんだろ」
「そうなのですが、総統閣下と私がハグなど敵の思惑通りではないのでしょうか」
gr「……」
総統閣下は一瞬動きが固まったあと、笑いだした
「…？」
gr「いや、何でもないぞ。Aらしいなと思っただけだ」
「…そうですか」
gr「大丈夫だ。こういう時は相手の命令に従うのも作戦のひとつ」
gr「それに俺とAがハグしたところで」
gr「せいぜい熱愛報道が出るぐらいやろ」
総統閣下はそう仰ると
二三歩足を前に進め
「ｯ、え、」
私の背中に腕を回した
gr「…合法的にAを抱きしめるのも悪くは無いな」
ｶﾞﾁｬｯ
gr「…」
ドアは開いた筈なのに閣下はハグを辞めない
「総統閣下、ドアが開きました」
gr「そうか、だからどうした」
「…もう離れても構わない、…のですが」
gr「…なら、Aが俺の事を名前で呼んだら離そう」
「え？」
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匿名A - 初コメ失礼します！応援してます！投稿も頑張ってください！ (2023年4月20日 9時) (
レス) id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ユウさん» 重いの大好きなんです…！ありがとうございます！ (2022年5月30日 15時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - 重い、、、‼最高ずきる！！！ (2022年5月30日 7時) (レス) @page19 id: 65a9cf3278 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - 若草翠さん» 重いのが好きなんだよおぉ！！いやん！照れるぅ！( ﾉωﾉ) (2022年5月1日 14時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠 - 重､､､､!!!最高かよ!!この神作者あああ!!! (2022年5月1日 11時) (レス) id: 4cbe8909de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年3月31日 12時
