人見知りでも好きだから (ページ3)

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Aと別れて1組の教室へ。

さっき別れたのにもう恋しくなっちゃう。
実は俺の方がA離れしないといけないのかも。

と思いつつ離れようという気はさらさらなく。

自分の席に座ろうと椅子を引くと、

「あ、君が森本くん？」

森「えっと、そうだけど…？」

急にピンク頭のピアス野郎に話しかけられた。怖、ヤンキー？

田「俺田中樹、隣の席。仲良くしよーね。」

森「おう、よろしく。俺は森本慎太郎。」

田「うん知ってる。よろしくね慎太郎♡」

随分チャラそうなやつと最初に友達になっちゃったなーと思いつつ、まあ楽しそうなやつだしいいか。とそんなことを思いながらも、俺はずっとAのことを考えていた。

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Aside

慎ちゃんと離れて、恐る恐る教室のドアを開ける。

あぁ怖い、ドアを開ける音に反応して、みんなが一瞬こっちを見るのが昔から嫌いなんだ。

「ふぅ……」

なんとか自分の席に座り一息つく。あ～だめだ、慎ちゃんがいないと自分は何にもできない。

「おはよ。初めまして。」

「えっ」

安心したのも束の間、いきなり隣の席の大男に話しかけられて飛び跳ねた

ジ「AHAHA!そんなびっくりする？ごめんね！俺、ジェシー。よろしく。隣の席だからさ。」

大きな笑い声が教室に響いてもっとびっくりしたが、悪い人ではなさそう。

「えっと、佐藤、Aです…よ、よろしく……」

ジ「うん！」

ニコッと効果音がつきそうなくらいキラキラな笑顔を向けられた。ま、まぶしい…！！！

ジ「Aちゃん、俺、結構授業中とか寝ちゃうからそういう時起こしてね。」

「へ、あ、わ、私で良ければ…」

ジ「寧ろ、Aちゃんがいいな。」

「へ……」

「ジェシーー！！」

他の友達に呼ばれたジェシーくんは固まる私をそのままに、教室の外へ出てしまった。

ジェシーくん、距離のつめ方上手……参考にしよう。

あんなの言われたら、女の子みんなメロメロになっちゃうな、

あ、

「慎ちゃんに、紹介しよう…」