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産科病棟を30分かけて廻った。
｢そういえば廻ってる時陣痛何回来た？｣
中島が確認すると山田は
｢6回。5分間隔っぽい。｣
と答えた。
｢あっっ。また来る。痛い痛い痛い。｣
また来る陣痛。
かなり痛いのか横を向きながらベッドの手すりをギュッと握り締めた。
｢あぁぁー痛い痛い痛い。｣
｢ヤマ、落ち着いて。ふぅー。ふぅー｣
｢ふぅーふぅーふぅー。｣
山田の痛がり方が先程と違うことに高木は心配になりナースコールを押すことに。
｢どうしましたか？｣
｢なんか痛がり方がさっきと違くて。｣
高木は不安そうに話した。
｢ちょっと診ますね。…………うん。動いた効果もあってだいぶ赤ちゃん下がってますよ。またモニター付けますね。子宮口の開きも見たいので退出お願いします。｣
山田の子宮口は8cmまで開いていた。
｢山田さん。もうひと頑張り。ただまだ赤ちゃん高い位置にいるから室内歩くなりスクワットするなりして待っててください。｣
｢はいっ。｣
山田はまだ生まれないのかと落胆した。
早く生みたい山田だったがさすがにもうベッドから起き上がれる余裕はなかった。
｢ふぅーふぅー。大ちゃん水。｣
｢はい。｣
有岡の水を渡す手が震えていた。
｢緊張すんじゃん。自然分娩ってのに立ち会うの。｣
有岡がそんな話しをした時だった。
｢山ちゃん大丈夫？｣
岡本が車椅子に乗ってやって来た。
｢お前病室抜けて大丈夫なの？｣
山田が心配そうに聞くと岡本は笑顔で
｢下が痛いんだよ。だから歩けないし。それにお腹が元に戻ろうとしてるみたいでお腹張ってる。｣
｢そっか。圭人。おめでとう。｣
山田は祝福した。
｢ありがとう。ちょっと色々あったから今愛翔の隣の保育器に入ってる。｣
｢無事で良かった…………いたっ。痛い痛い。うぅぅぅぅーんっ。｣
山田の痛がり方を見て岡本が
｢生まれそうなんじゃない？｣
と言ったが薮に
｢さっき診て貰ってまだだって。｣
と話した。
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きき - 完結おめでとうございます(*^▽^*)今まで楽しんで読ませていただきました！新作も是非読まさせていただきますので頑張ってください(*^▽^*) (2017年12月13日 9時) (
レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉 | 作成日時：2017年11月10日 18時
