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車の中。
珍しく知念と岡本2人で後部座席に座った。
静かな車内。
山田はバックミラーから見える知念をチラチラ見ながら言いたいことをいつ言おうか探っていた。
だがなにも会話がないまま家に着いてしまった。
「なんか作るね。」
お昼時だったため山田は簡単にチャーハンを作り3人で食べた。
「涼介。何か言いたいことあるんでしょ?」
急に知念に言われチャーハンで噎(む)せる山田。
「逃げるって言うならボクは反対。」
「まだなにも言ってないし。それに知念はオレが逃げるって思ってたんだ。」
「だって、今の自分たちの身体考えたら少しでもストレス少ない方が良いじゃん?」
「そうだね。だからオレは戦おうって言おうと思った。」
「無駄だよ。相手はしつこマスコミだよ?」
「違うよ。社長と戦うんだよ。謝罪会見はしてもオレらがされたことは話さないようにお願いに行く。」
「そんなお願い聞いて貰えるわけないじゃん。」
山田と知念で言い争ってると突然岡本が
「オレはなにもされてないから関係ないのになんでだろう?されたこと公になった方が良い。だって、連日の報道考えてよ。裕翔は今回のが原因で早産したみたいに言われてる。確かに公になればマスコミだとかSNSが今まで以上に騒ぐ。でも間違った情報が流れるのは嫌だ。」
と言いながら涙を流した。
「ボクは逃げたい。だから健診と陣痛が来る以外は1歩も家を出ない。世の中から逃げる。」
3人3様の意見に初めて揉めた3人。
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きき - 完結おめでとうございます(*^▽^*)今まで楽しんで読ませていただきました!新作も是非読まさせていただきますので頑張ってください(*^▽^*) (2017年12月13日 9時) (レス) id: b5dd81d92a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉莉 | 作成日時:2017年11月10日 18時