Day 5 ページ5
19歳 春
と「へぇ、専門学校行ってんだ」
「そうそう。としみつくんは普通の大学だっけ?」
と「そうそう」
その頃はまだ仲良くなりたてでお互い猫かぶって接していた。
休憩時間はよく、バイトの先輩の愚痴とか学校の話とかをしたりしていた。
19歳 冬
と「えっと…」
「ん?」
と「Aが良ければ、俺と……付き合って欲しい」
「へ!?」
と「あ、ごめん、いきなり…」
「いや、いいよ。ありがとう」
と「それで、返事は」
「私も、としみつのこと好きだよ」
と「えっ、それって」
「私たち、今日からカップルだね!」
初めて二人で遊んだ日の帰り道、彼から告白を受けて私たちはカップルになった。
20歳 夏
「初めまして、としみつの彼女のAって言います」
て「可愛い!てつやです、よろしくね」
初めててつやの家にお邪魔し、今でいえばお馴染みのメンバー(柴田、りょうくん、ゆめまる、ざわくん)と出会った。
20歳 冬
と「じゃーん」
「えっ、、何これ」
と「一年記念日のプレゼント兼クリスマスプレゼント!」
「可愛い….、ありがとう!」
初めて彼からネックレスを貰った日。
22歳 春
「あ、もしもしとしみつ?明日のデートなんだけどさぁ」
と「ごめん、それ行けなくなった」
「えっ、なんで?」
と「撮影入っちゃって」
「…そっか」
だんだん関係が崩れて行った時期
そして、
22歳 冬
「別れよう」
別れを切り出したあの日。
今その思い出が走馬灯のようになって私の頭を駆け巡って行った。
、 、 、 、 、 、 、
と「……よっ」
「!?…」
隣に座ってきたのは紛れもなくとしみつだった。
さっきまで撮影してたでしょ?と言いたくなったけれど、その言葉は喉に詰まって言えなかった。
私は背を向けてその場から立ち去ろうとしたけれど、手首を捕まれて動けなかった。
と「なぁ、やっと会えたのになんでそんな冷たいの?俺、あの時からずっとお前のこと想ってたのに」
嘘だ、と嫌な答えしか浮かばない。
ここまで来れたのは自分が人気で仕事にやりがいをもてていて充実しているからに決まっている。
「ごめん」
と「えっ、」
「……衣装、汚さないでね」
顔も見ずに私は手を振り払い小走りでスタジオに戻った。
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りんごじゅーす。(プロフ) - amichinさん» 失礼しました(汗)教えていただき、ありがとうございます! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 978193e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
amichin(プロフ) - 半ば強引ははんばではなく、なかばと読みますよ! (2019年6月28日 3時) (レス) id: f6d131a32e (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - とても面白い作品ですね!(*^^*)更新楽しみにしてます! (2019年6月14日 22時) (レス) id: 41e7cff00a (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - はじめまして!楽しく読ませていただいています(^_^)!細かいかもしれないですが、19歳で大学院に通っているというのは年齢的に合わないかなと思います、そこが気になってしまいましたがお話はすごく面白くてこれからの展開が楽しみです!…細かくてすみません (2019年5月23日 12時) (レス) id: b56ed7d6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんごじゅーす。 | 作成日時:2019年5月18日 20時