【あんスタ】プロデューサーは転入生！IV (ページ3)

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転入生の憂いごとページ3

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　『DDD』まで、あと4日になった。

「っし、これで終わり～っと……」

　プロデュースの後は、その報告書を逐一職員室に持って行き、担当教員から確認印を貰うという、しち面倒臭い作業がある。
　とは言え、振り付けや使用曲の変更とか、そういった重要事項があるワケでも無い限りは、『通常通り実施』みたいな感じでいいらしいけど。
　それに加えて、1週間に1度は、プロデュースしているユニットの問題点や改善点を纏めて提出したりもしなきゃいけなくて、これもクソ面倒臭い。いや、やるしかないんだけどさぁ。

　まぁそんな訳で、本日分の報告書の束をバッサバッサさせながら職員室に行ったら、椚先生は多忙らしく不在だったので、代わりに担任から確認印を貰った。
　あんまり根を詰め過ぎるなよ～、との労いの言葉を背に受けながら、職員室を出て、思いっきり伸びをする。
　さて、帰るか～。

「――あ！不陶先輩！」
「さくやちゃん。お疲れ様」

　廊下の端から駆けてきて、お疲れ様です！と勢いよく頭を下げるさくやちゃん。その手には紙の束。この子も報告書を届けに来たらしい。

「今、椚先生いらっしゃらないから、確認印は担任の先生に貰った方がいいわよ」
「そうなんですか！？よ、良かったぁ……。また椚先生にネチネチ長いお説教されるのかな～って、ちょっと憂鬱だったんです。有り難う御座います、先輩！」

　と、さくやちゃんがまたもや頭を下げたので、取りあえずその頭を撫でる。あ～、これこれ、このサラふわ感。癒されるわぁ……。

「折角だし、途中まで一緒に帰ろっか？」
「あっ、はい！すいません！ちょっとお待ち下さいね！」

　秒で行って秒で戻って来た。早いな。流石さくやちゃん。

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