転入生と侵入者・3 ページ4
「ふ〜ん、そう、でもだからって何で私の冷蔵庫を漁ってんのかなぁ？ しかも勝手に？」
ああ、残り物がほとんど食べられてる。さらば私の晩ご飯……。
取りあえず、従妹の頭をグリグリしながらお説教に入る。
「あいたたた！ 暴力は止めてAちゃん！ 理性的に話し合いで解決しましょう！ それが知性体として最善の行動です！」
しかしながらこの従妹、いわゆる『天才児』なので、口も頭も恐ろしく回るんだよなこれが。
「いや、私、今すごく理性的に暴力行使してるんだけど」
「いや絶対理性的じゃないですよねこの力っ、あいたたたたっ！」
喧しいので更に力を込めたら悶え始めた。相変わらずひ弱な奴である。鬼龍ほどとは言わないけど、少しは身体も鍛えりゃ良いのに。
「取りあえず、最初に言うことは？」
「言うこと……？ あ、そっか、挨拶？ お久し振りですねAちゃん、お邪魔してます……♪」
「ぶっころすぞ貴様」
「真顔ですか！？ 真顔ですね！？」
しまった、今腹減ってるからつい本音が。
「はぁ〜……、まぁ良いわ。そこは世辞でも『ご馳走様です』ぐらい言っときなさいよ、人の作ったメシ食っといてさ？」
「え〜と……食べておいて今更アレだけど、それだけで良いの？」
「そもそもアンタに世間の常識なんかハナから求めてないしね。ほら、お湯沸かすから、そこのカップ麺好きなの選びな？ アレだけじゃ足りないでしょ？」
カウンターに置いてあるカップ麺を指さすと、従妹は何故か「Aちゃん大好きっ☆」と叫びながら私に抱きついて来た。何でだよ。つ〜か地味に邪魔。
「ふふふ。Aちゃんは、やっぱりいつでも優しいね……♪」
「そりゃそ〜よ。何年アンタの『お姉ちゃん』やってると思ってんの？」
だから早くどけ。動けねえよ。
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姫結(プロフ) - あーりすさん» 有り難う御座います。仕事が多忙なのもあり、月1回更新出来ればいいかな……ぐらいの気持ちでダラダラ書いてますので、それでも大丈夫でしたら、これからも気長にお付き合い下さい。よろしくお願いします。 (2018年5月16日 18時) (
レス) id: 11e7a2152f (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - え、なんで今まで赤星になってなかったのってくらい面白いです！！この小説見つけられてよかった！！更新FIGHTです、頑張ってください！ (2018年5月16日 18時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫結 | 作成日時：2018年1月17日 17時
