新人声優と最推しさんの恋愛事情 4

294話 ページ4

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目の前で行われる先輩後輩の弄り弄られの攻防を眺める私。


ううむ、見れば見るほど





「そうですよファンですよ大ファンですよ何なら今一番推してる声優サマですよ！
そうですけどなにか！？」





＿＿反応が紀章さんとかGRANRODEOさんとか(最)推し関連の新情報を見た時の私。


自覚は勿論ありますとも。えぇ。
少なくともオタク歴10年は伊達じゃないですし？

今月のヤングエ○スだって買う気全く無かったのにチラッと目に入った付録が
某文豪の推し×2のファイルで残り一冊だったのを見たまでは覚えてんだけど

知らぬ間に家にあるんだよ……んで、財布から野口さんがお一人居なくなってんだよ
しかも代わりとでも言いたげにレシートが入ってたんだけど
ホラーじゃない？？



…ってアカンアカン。
話が脱線し過ぎた。僕の悪いクセ(右○さん風)



……ってのはそろそろマジのガチでホンマにやめといて。


目の前でもじもじとしている錦さんと目が合わせる。
後ろではさっきまで弄っていたスタッフさんがニヤニヤしながら錦さんを見守ってる


＿こっちに集中しないとね。




「あっ……あの柏村さん！」


『はい、柏村です』


「ふぁ、ファンです…大好きな声優さんです、いつも応援してます！
今回一緒にお仕事出来て光栄、です！！」


『此方こそいつも応援して下さりありがとうございます
私も錦さんとお仕事ご一緒出来て光栄です』


「ウッ、顔含め全てがとても良い…っ！」



何それ新しい。



再び顔を覆い隠してしまった錦ちゃんを視界に入れながら少し周りを見回す。

……あ、良かった。



ちょろっと見回しての感想はそれに尽きた。


スタッフさんバタバタしてたし、錦さんを足止めしちゃってた上に私原因でそれなりに騒いでたり…と後々怒られる要素しか見当たらなかったが

周りのスタッフさんの錦さんを見る暖かな視線にほっと胸を撫で下ろす



『ねぇねぇ錦ちゃん』


「錦ちゃ！？…あ、はい？」


『私が演じてる中で好きなキャラってだぁれ？』


「えっ……えーっと、フェル様、です」


『おおっとかなり上から目線なの来たな……まぁ良い…かな、うん』



んー、と声のチューニングをしながら腰掛けてた椅子から立ち上がる。




『“ふむ…人間がこの我を選ぶか
まぁ、良い今の我は気分が良い。特に許してやろう。しかとその目に焼き付けるが良い“』






こんな身近にファンが居てくれて応援して呉れてる事に感謝を






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うっ、語彙力が足りない

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